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目を開けると部屋のベットに横になっていた。
僕の家でも、メンバーの家でもない。
何処なんだろう…
WZ「…起きたか」
ヒョン?
ヒョンの冷たく、でも少し優しい心地の良い声がする。
声の方に目線を向けるとヒョンはパソコンとにらめっこしていたようだ。
ヒョンってば、寝てないんだろうな。
目の下に隈できてるよ。
WZ「チェリーのカフェ…とりあえずここ行こう。」
なんの話?
ヒョンは大丈夫?の一言もなしに僕を置いて話を進める。
チェリー…あぁクプスヒョンのこと。
探すんだった。クプスヒョンから。
WZ「すぐ出るぞ。」
MK「…ま、待ってよ」
起きて初めて声を出す。
ヒョンは忙しい足を止めて何?と言わんばかりの鋭い視線を僕に送る。
MK「目星がついたの?」
WZ「いや、21箇所もあるんだ」
WZ「絞ってる暇なんかない、しらみ潰しに行く。」
MK「…そう、すぐ準備する」
あぁ、ヒョンはずっと探していたんだろう。
僕が眠っている間。
ヒョンは先に起きて沢山調べた。
それ比べて僕なんか何にもしていない。
謎の空間にいた時だってヒョンが全部全部引っ張ってくれた。
もっと役に立って早くみんな見つけなきゃ。
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免許を持っていないヒョンの代わりに僕が運転した。
僕の車でもない。
ただ鍵があってその隣にナンバーと車種書いてある紙があった。
部屋だって誰が用意したんだろう。
多分、あの神様もどきだろうなとは思う。
ヒョンとは気まずいまま30分ほど車を走らせ、可愛らしいカフェに着いた。
勇気を振り絞って扉を開ける。
すると目の前にはヒョンがいたんだ。
クプスヒョン。
WZ「…まさか、1軒目で……」
ウジヒョンは聞こえるか聞こえないかの声でボソッと呟いた。
僕も同じ気持ちだ。
でも間違いない。
大きな目に太めの眉毛、ぷっくりとした唇。
ヒョン忙しそうにここの看板商品のチェリーが山盛りのパンケーキを運んでいる。
SC「…あっ、少々お待ちくださ〜い!!」
こちらに気づいたヒョンは笑顔でこちらに 声をかける。
パンケーキを運び終わると、真っ赤なエプロンを靡《なび》かせこちらにやってくる。
SC「お待たせいたしました!2名様ですか?」
WZ「すいません、今日は帰ります…」
SC「えっ…」
WZ「時間なくて…」
MK「ヒョ……」
ふいっと向きを変え喋りかける僕の腕を乱暴に引っ張り、店を出る。