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久しぶりです。
雑談部屋の方にはちょくちょく生存報告してたのですが…
小説投稿は2週間以上してませんでしたね…
そんな久しぶりの更新は
若干司が病んでる、自分でもよく分からん話(ごめん)
前から(3月上旬くらい)遅筆の極みでちょこちょこ書いていたのが、完成したので載せます。元は私が数年おきに見てきた夢をパロとして書こうと思ったのですが、書いてるうちに原形が一切なくなりました☺
私「こ ん な 濃 い 夢 見 て た ま る か」
流石に謎すぎるところが多いので次回に補足解説でもします!
途中結構不穏だけど、最後はくっっっっそ甘いです。でろっでろ。
<おまけ>
不穏もいいけど、高校生してほしい↓
司「うおぉぉ好きだぞぉ類!!なーでなでワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャワシャ」
類「うんうん愛してるよ!なでなでなでなでワシャワシャワシャワシャワシャワシャ(仕返し)
ああっ!やっとできたんだよ…!!
やっぱ君には空が映えるね!!あははははっっ(高笑い)!!」
司「あああああああ!!ピーーーーーーー(自己規制)(事故規制)(自己規制)」
____________________
電子音や消毒の匂いで充満した部屋。
窓も無い、殺風景な部屋。
冷たい風が吹いて頬を撫でる。風なんて吹けないのに。
(…俺はどこにいるんだ?)
どこでもいいや。
どうか、このまま目を開けないでいよう?
こんな時間やめにしてしまいたい。
結局俺は何だったんだろうなぁ。
本当の自分なんか、とうに失くなっていたんだ。
俺の一番好きなものは何かな。楽しいと思うことは何だろう。
考えるだけ無駄だ。
大好きなものは。
楽しかったことは。
もう手に入らないのにね。
(風船…)
なんで。なんで今そんなことを思い出すのだろう。
思い出す…?いや、なんだこの記憶は。知らない。
胸が苦しくなる。
を追いかけようとすればするほど、この指から消えていく。
「______ッ!」
見たことない。
俺がいた場所は、ここじゃない。
風が吹いている。
「ねぇ、貴方はだぁれ」
「!!」
不意に話し掛けられたことに驚く。
「貴方はだーぁれ」
「ひっ…」
レトロな薄い青い車。潮風だろうか、錆が目立つ。
そして、パステルカラーの風船が沢山括られていた。
風に揺れて軋む音がした。
そこにいたのは______
「る、類!?」
「え…うん」
確かに、あの紫色に鮮やかな水色、金の瞳…類だ。
おかしい、おかしい。何でここにいるの。
でも、幼い子どもの姿だ…。
「ねぇ、お兄さん…なんで僕を知ってるの?」
「…!!」
知っているの?、なんて。知っているに……決まってるだろう……
「大丈夫、?お兄さん」
「…嗚呼。俺は…」
…これは、教えたほうが良いのだろうか。
一体、何が正解なのだろう。
教えなければ、ここの類は、俺を知らないでいられる?
そうしたら、きっと俺は、救われる?
「…俺のことは…気にしないでくれ」
「…え?」
勝手なことだってわかってる。
類のことなんて何も考えられていない選択だけど。
もう、無くしてしまえばいいんだ!
「っ、何で教えてくれないの?」
「…俺はな、」
「お前に必要ない記憶から来たものだから」
「…僕に必要のない記憶なんて無い!」
「、は、」
「これからどんな風に大きくなろうとも!どう傷つけられようと‥っ。
僕である限り、僕を捨てない限り…”僕”が幸せになれるはずなんだ。全部僕は必要なんだ!」
「……」
俺はこれを聞いたとき、
(なんて都合の良い理論だろう)
そんな冷徹な感想を抱いた。
人はそんなに簡単に強くいられない。
自分のまま貫ける人なんて、そうそういない。
いつかは自分が強くあるために自分を隠して、そう見せるようになるんだ。
…だって、強くないから。
ずっと元気なら「いつも元気な人」。
ずっと、ずっと、いつも笑顔なら「よく笑う人」。
それがその人の姿と錯覚してしまう。
継続とはどれだけ粋な努力で、同時に闇深い強がりになってしまうのか。
最近のあれこれもあって、これ必死に言う類を、いくら”違う類”でも、
随分と冷めた目で見つめてしまった。
…あれ?最近?何が??なんのことだ?俺は、今、ここは、?
分からない分からない分からない
___何だその記憶は。
___ここの記憶こそ何なんだ。
自分が2人いて、どっちもに責められてるみたいで苦しくなる。
類は俺を見て、ハッとしたような表情をした。
そして全て分かっているかのように、悟ったような顔を一瞬した。
「…お兄さんも、いつか僕の大切な一部になるんだよ」
先程の必死さはどこへやら。
静かに、だけど絶大な感情が乗ってるような言葉だった。
「…!!」
何が言いたいんだ。
何を言いたいんだよ…ッ
涙が、とまらない。
みっともなくて、情けない。
「…嫌だなぁ…」
「…どうしても、駄目なんだね」
「忘れたい、逃げたい、無いはずのものを…殺せたならどれだけ楽だろう」
「……柵ならそこにある」
何を意味しているのか。
「戻りたい」
「戻れないよ」
「うん…そうだよな…うん…」
視界が滲んで晴れない。
滲む世界で、風船が一個飛んでいったこと。
それが、”ここの俺”の、終幕の合図。
「必要、不必要なんて無い。生きていれば記憶は絶対に止まらず進む。
消そうだなんて、戻ろうなんて、馬鹿だ。
どれか一瞬が無ければテープは千切れて再生出来なくなる。
それで今の自分を放っておくなんて、時が止まってるのと同然だ。
未来がある自分を消すなんてとんだ馬鹿だ。
過去を振り返るのは悪いことじゃない。
でも、決して欲しがってはならないよ。」
「______ッ!!!!!!!なんで、!!!!
なんでそれを!!!!!!!!!!!!!!!!」
誰?ねえ誰?お前は誰なんだ?
そこにいるのは誰なんだ?
急にどうしようもない程の息苦しさと虚しさと恐怖が襲う。
怖い怖い怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわい
おいていかないで俺をおいていくな
_____ああ………”どの類に”言ってるのだろうか。
どの類が言ってるのだろうか。
強く世界が揺れたと思えば、風船はあと2つになっていた。
「え?…嘘、嘘だろ、っ…」
ここから出される。
嫌だ。ずっとここにいたい。
何も知らない類なら俺はもう一回やり直せる!
だから。だからっ…!
「帰ってくるのと、戻るのは違うからね」
どんな意味なんだろうな。理解出来なかった。
そんなことより、終幕を恐れた。
この幕をまた上げれたら、どれだけ良いだろう。
終わったら、この先ずっと上げられることはなくなるカーテン
次に上がるときは、また違う物語だ。
隣にいてくれた登場人物も変わるんだ。
だから、ステージは一回きりで。
(救ってくれて、終わらせてくれて、ありがとう…)
「司くん」
「ふは、なんだ類」
緩みきったその顔で、頭を撫でられる。
もう片方の手は指を絡めたまま繋ぎっぱなしだ。
「大好き、もう絶対離さないよ」
「…いきなりどうしたんだ」
苦しいくらい、強く抱きしめられる。
「これから先の道を、僕と歩んでくれますか」
「…?!」
先程まで絡めていた手が離されたと思えば、ゆっくりと類が片膝立ちをする。
俺の手を類が取り、キスをされた。
「固まっちゃってるね、司くん。可愛い」
「ぅえ、え…っ、るい…?!」
「大好き、大好きだよ、愛してる」
「…!?\\\」
「僕と君はショーが大好きだよね。」
「あ、ああ…!」
「同じ舞台は、もう2度と出来ないんだよね。」
「あぁ…そうだな」
「同じ拍手も、同じ景色も、二度とは戻らない。」
「…」
「ステージが続いても物語は一つ一つしっかり終わってしまうね。
次の幕が上がる時、それはもう違う物語だ。」
(何だこの感覚。この考えを俺は知っている。どこかで同じことがあった?)
「……ねぇ、”僕”を見てよ。」
「え、?見てるぞ、ずっと」
「(…どの意味なんだか。)ふふ、そうだね。」
「…?」
「一度限りの人生の開演から終幕まで。共にさせてくれないかい?
どのステージでもずっと君の隣で幕を上げるよ。」
「…!!!!そ、それは…!」
同じ幕は上がらない。
それの本当の意味をわかっていて。
それを、こいつは。
その次の幕でも隣にいればいいと。
そう返したのだ。
「ふふ、司くん。
愛しているよ。
結婚してください。」
涙が溢れた。
類の手を取る。
片膝立ちの類に、俺もしゃがんで抱きつく。
そして、その綺麗な唇に口づけをした。
「つ、司く、」
「類、好きだ。愛している」
「〜〜〜!!」
「幸せだ。”今”、俺は幸せだ。」
「…」
「うお、類!?」
「司くん…嬉しい、嬉しい…大好き…」
「何、泣いているんだ」
「‥司くんも泣いてるくせに」
「…そりゃ、泣くだろう。」
「ふふ、ねぇ、司くん。」
「お兄さん」
「!?!!?」
「「もう君は、僕の大切な人」」
「わぁ司くん、!?涙が!」
「…………ああ、そうか。そうなんだな。類。」
ここは、海沿いの、展望広場。
風が強い。
柵越しに、どこまでも続く綺麗な海が見える。
…青い、展望車。
小さな少年は以前とは違う風船を揺らして笑っていた。