テラーノベル
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子供が嫌いな私。でも、子供が嫌いだなんて言えばいい印象を持てるわけもない。今の彼は、子供が大好きだ。電話で将来の自分たちの子供の名前を考えて眠る夜はすごく幸せだった。
1K。午前0時。狭いトイレ。孤独。ピンク色。赤い線は2本。私の天使は産まれた。
私の中で確かに私の天使は産まれた。私しか知らない。この赤い2本の線は天使が産まれた印。
まだ見たこともない。声を聞いたことも。確かに私の中に存在している証拠は、この赤い2本の線だけ。お腹をさする。存在してる感覚はない。冷や汗をかく。頭があつくなる。こんな感覚は親に内緒でした課金がバレたとき以来か。いや、お金と命を天秤にかければ、必ず私の天使の命の方に傾く。またお腹をさする。午前0時7分。震える指で、連絡をした。
「堕してくれ」
涙を流しながらそう言う彼。その肩を優しく抱く、彼の母。ああ、ママ。母。お母さん。
こんな美しい存在に、私もなれるのか。
私の天使、大嫌いな天使。大好きな彼との間にできた、大嫌いな。
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