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優香の顔は他と比べても完璧で、おしとやかな雰囲気のショートヘアーが良く似合う。

性格も決して酷くはなく、ここの学校に来てから1ヶ月以内でも、数十人には告白されていた。

女子からも人気が集まり、校内で知らない人はいないほどの有名人となった、だがやはり人気があればあるほどに、それをよく思わない輩がいる。

そう、愛されるが故に優香は1部分のグループから反感を買い、虐めにあってしまった。

校舎のトイレで

「痛い!やめてよ!ごめんなさい!」

と泣き叫ぶ彼女を、そいつらは構わず痛めつけた。私はあれ以来から性格が曲がってしまったのかもしれない。

泣いた顔、アザができている脚に腕、それら全てが綺麗に見えた。

私は奴らに声をかけた

「ねぇ、その子ちょっと貸してくれない?」

「は?無理」

奴らはそう拒んだが無理やり優香の腕を掴んで、「いいから」と言うと私達は足早にその場を去った。

「あの、藤崎……ちゃん?ありがとう…」

優香は私にお礼を言ってきた。

「え?何で?w」

そう聞くと彼女は疑いの無い目で答えた

「だって…助けてくれたんじゃないの?」

助ける?私が?

私の目的は優香を助ける事じゃない。

私は校舎裏に優香を連れた。

「え?どうしてこんなとこ…」

「私ね、優香を助ける事が目的じゃないの」

「?」

優香の不安そうな顔を見て、我慢が出来なくなった。

私は優香の腹を殴った

「!?ウェッゲホッゲホ」

「オェェ…」優香は思わず吐いてしまったようだ。

可愛い、虐めたい。その衝動にどんどん駆られて行く。

「優香ぁ〜、可愛いね〜」

私は優香の頬を触りながら呟いた

優香は私のことを異常者だと思ったのか、突然の恐怖で涙目になってしまった。

私は次に顔を殴り、上手く避けられて顔を爪がカスってしまった。そのせいで優香の顔に傷がついてしまった。血が流れる。

だけど私にはその血が他のどんなものよりも綺麗に見える。そして何度見てもアザだらけでボロボロになった優香はいつもの優香よりももっと可愛い。

私はやる事をやると優香の事を抱き締めた。

「愛してる、また明日♡」

優香は私の事を抱き締め返し、震える声で「また明日…」と返事をしてくれた。

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