テラーノベル
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小さい頃から俺には友達も好きな人もいなかった。居るのはただただ煩わしい毒親だけ
人のやることなす事否定するクソ野郎だ。
次第に俺はうざくなってきた。
死んで欲しい、そう思ってたからなのか母が死んだときは清々した。
嬉しさのあまり大声を出し、近所で変人扱いされるほどだ、でも関係ないくらい最高の気分『だった』
嬉しさや怒りは継続しない。
親がいない、友達も、信用出来る人もいないその事実が俺の首をゆっくり締めつける。
存在するだけで人に迷惑をかける俺。
そんな俺は存在する価値があるだろうか?
俺は段々生きる意味が分からなくなった。
だから俺は今日、
自殺をする。
未練など何もない、むしろ死ねるのが嬉しいくらいだ。
自殺方法は飛び降り。
夜だと気分が悪くなるので昼降りることにした。
コツコツコツコツ
俺が目指すのは20階建てのビルの屋上。
普段は鍵がかかってるはずなのに壊されていた。何故だろう、?
『まぁいっか、鍵を壊さずに済むし』
もしも死ねなかった時器物破損罪とかで逮捕さるのも嫌だしね、
キィィイ
俺は錆び付き重いドアを両手でゆっくり開ける
『う、眩しッ』
階段は暗かったので ドアを開けた瞬間入り込んでくる光に目が慣れておらず辺りがぼんやりする。
パチパチパチ
瞬きを幾つかするとやっと目が光に慣れてきた。
そしてぼんやり佇む何かの後ろ姿
『…人、?』
いやどう見ても人だろう、でもここにいるのが不思議過ぎて疑ってしまった。
(先客かな、?この子も飛び降りとか?)
(まだ若いのにな…)
若い、と言っても俺と2、3歳下ぐらいか、、
コツコツコツコツ
俺はフェンスの近くまで歩く、すると子供や仲良さそうな家族の声が響く
(いいな、)
フェンスの1番近くまで行くと真横にはその男の子がいる
(あ男の子なんだ、細いからてっきり女の子だと…)
俺がまじまじ顔を見ていると男の子が口を開く
「なんですか?」
『うぉっ!?』
急に喋りかけられたから驚いてしまった、変な声を聞かれた…恥ずかしい
『えっ…ごめん、ここに人いるの珍しいなーって』
人が居るのは珍しいかどうか分からないが会話を続ける為に嘘をついてしまった。
「…そうですか、?何の用で?」
え…君こそなんでこんな所に、と言いたかったが唯一の話し相手、信用して貰えるようまず俺のことから話すことになった
『……君見たいな子に言うのもあれだけど自殺だよw』
シーーーン
この場に10秒ほどの沈黙が続く。
「そうですか、」
………………(話が続かないなぁ、)
『き、君はどうしてこk』
「駄目ですよ」
『え?』
「今ここで自殺は駄目です」
どうして何も分からない子に言われなきゃ行けないんだ、と怒りそうになった。
だけど冷静に、冷静に…
『な、なんでカナァ⤴︎ 』
「はぁあ」
「言わなきゃわかんないんですか?」
(なんだよこのクソガキ…)
『わ、分かんないから聞いてるんだけど?』
「家族がいるからですよ」
『は??』
「ビクッ」
『何も分かんねぇ癖に口挟むなよッッ』
『俺の苦しみなんてわかんねぇ癖に、』
『俺に家族なんていねぇよッ…泣』
「え?」
やっぱ驚いてるwwそのまま言ったことを後悔してろ💢
「貴方馬鹿ですか?」
『は?』
「耳をすましてください。」
「小さい子供達の声が下から聞こえますよね?」
『あ、嗚呼、』
「ここで飛び降りたらその無垢で可愛い子供達が貴方の死体を見ることになる」
『ッ』
「人への迷惑を考えてください、貴方のせいでまだ小さい子にトラウマが残ったらどうするんですか??」
「やるなら深夜してくださいよね」
俺はほんと馬鹿だ、
なんで考えれなかったんだろう、、
『すまん、』
「いえ、こちらも少し言い方がキツかったかも知れません」
死ぬなら深夜か…また出直さなきゃ、
『それじゃあ帰るよ、』
「ええ、『また』会いましょう」
その時俺は気持ちが不安定だったので男の子の言葉には気づけなかった。
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