テラーノベル
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みぃ⌒🍣
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雨音がトタン、トタン、と屋根を叩く午後。
今日のリビングは空気が少し重かった。
強迫性症の悠佑は、朝日からリビングの窓の鍵と、玄関の施錠を何度も確かめ直している。
頭では分かっている。
「もう閉めた」
と。
それでも、胸の奥のざわめきが消えず、指先がまた冷たく震えていた。
「……まだ、確かめてるん?」
声をかけたのは初兎だった。
ここ数日、うつの波が少し引いていて、今日はソファに座って、ローテーブルにパズルを広げていた。
「ん……なんか、鍵の穴が変な形に見えてな……。」
「んー、じゃあ一緒に見てこか?」
初兎はそう言うと、自分のスリッパを引きずりながら悠佑の隣に立った。
悠佑が鍵にそっと触れ、ガタガタと揺らすのを見届けてから、初兎は優しくその手首に軽く自分の手を添えた。
「ほら、カチッて言った。隙間もないし、完璧に閉まってるな。大丈夫やで、俺が目撃したから保証するわ」
「……ほんまに?」
「うん。また不安になったら、また俺に言ってな。何回でも一緒に見るからね」
初兎の手のひらの温もりが移るように、悠佑の指先が、ぽかぽかして、震えがすーっと和らいだ。
一人では抜け出せない不安の底から、誰かと繋がることで引き上げられる。
雨の音だけが響くリビングで、二人は並んで小さく微笑みあった。
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