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上野文
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黒おーじ
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ゆゆ

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柚猫ゆう
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コメント
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第335話、読み終わりました!雷光の柱が立つド派手なバトルから、最後の「女の子?」で一気に空気が変わるところ、すごく好きです。桃太が草薙で相手を♡♡♡ずに武器だけを砕く判断——カムロさんの教えがちゃんと生きてるのが伝わってきて、じんわりしました。紗雨との分離タイミングの見事さも、二人の信頼関係が感じられますね。この戦い、単なる力比べじゃなくて、ちゃんとキャラクターの成長や関係性が詰まってるのがいいなあ。
335
「そろそろ幕引きと致しましょう。カムロ様より賜りし、我が秘術をご覧あれ。八雷神がひとつ、〝若雷神〟。これが大蛇を断つ雷の御柱です!」
額に十字傷を刻まれた少年、出雲桃太と、彼のかぶる仮面となった銀髪碧眼の少女、建速紗雨は、あと一歩というところまで迫ったものの、敵手たる細身の鴉天狗、葉桜千隼が左手を突き出すや、天まで届く雷光の柱が立って、ドーン! という爆音が轟いた。
「カムロ様。やりましたっ!」
巨大な木が何本も衝撃で裂けて倒れ、大気と大地が音を悲鳴をあげるかのように振動する。
「そうはいかんサメ。〝憑依解除〟サメー……」
されど、桃太と空飛ぶサメに変身した紗雨は、雷光が直撃する瞬間に分離することで間一髪、回避していた。
「なるほど、出雲桃太。紗雨姫を巻き込まないよう、合体を解いたのですね。ならば、その高潔な覚悟に報いて、全力で討ち果たしましょう。蛇切丸よ、戻れ!」
千隼が呼びかけるや、桜色の雷を発する刃が空になった柄へと戻り始める。
その勢いは凄まじく、戦場の一角が雷で埋め尽くされるほどだ。
「葉桜さん、貴方は強い」
桃太は雷の爆発に追われながらも、折れた木々の枝や幹を蹴って、千隼との間合いを詰める。
「はい。私はクマ国の防諜部隊ヤタガラスの小隊長ですから。貴方達の取り調べには、私も同席します。安心して、捕まってください。〝若雷神〟!」
千隼の手元で、長さこそ半分ながら蛇腹剣として再構成された〝鬼神具・蛇切丸〟が、桜色の雷光を発しながら桃太に向かって振り下ろされた。
「気遣いはありがたいけど、勝つのは俺だ。届いたぞっ。〝生太刀・草薙〟!」
対する桃太は右手をかざし、自らに迫る柱のごとき雷刃を断ち割るように、横薙ぎに振った。
「は?」
千隼は、惚けたように口をポカンとあけた。長く伸ばした前髪が揺れて、黒い目が信じがたい光景を映す。
桃太の手刀は、蛇切丸の刀身を雷光もろともバラバラに砕き、後方に迫っていた……、雲のように広がった桜色の刃すらも、あたかもミキサーにかけたように散り散りに吹き飛ばしたからだ。
「私は、死ぬ、のか?」
「殺さないよ。カムロさんが教えてくれた草薙は、そういう技だよ」
桃太の放った〝標的指定の必殺技〟は、千隼が握る蛇切丸と、羽織った黒い法衣を半壊させたものの、〝彼女〟の肉体には傷一つつけることはなかった。
「……まさか、カムロ様の象徴的な技である〝生太刀・草薙〟までも習得されていたなんて」
「千隼さんは強かったよ。勝てたのは、紗雨ちゃんや冒険者パーティ〝W・A〟の皆がいてくれたからだ」
桃太は、千隼の翼を敢えて攻撃しなかったのだが、草薙を受けた衝撃は大きかったようで、半裸となった鴉天狗の隊長はゆっくりと落下しはじめた。
「危ないっ。捕まって」
桃太は倒した相手といえ、墜落死されてはいけないと、右腕で近くにあった木につかまり、左手で千隼の右手を掴んだ。
しかしながら、千隼がもう一方の手で不自然に胸を隠しているのを見て、はてと首を傾げた。
よくよく見れば破けた法衣から、女の子らしいまるみを帯びた白い太ももと、鞠のような胸の膨らみがまろびででいる。
「……葉桜さんって、まさか女の子?」