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ut視点
「コネシマッ,コネシマぁ!」
ps「大ちゃんうるさい」
軍医の俺は,ゾムとコネシマを背負って医務室まで走っていた。
「…ゆう,だっけ?あの子マジで癪に触る子やなぁ,w」
殴りたくなったわw,と言って空中に拳を突き出す鬱。
ps「…俺,ゆうちゃんがあんなことするとは考えられへん」
「でも,現時点でやっとるやん」
ぺ神まで,あんな子に味方するんか。
ut「どーせ,グルちゃん達が捕まえるからええけど,絶対許さんわ。死ぬほど痛めつけたる」
ps「…だと,いいね」
コネシマとゾムの治療が終わった。
すると,シャオロンから通信が入る。
sha【大先生ッ,助けて,…!】
その声は,とても弱々しく。泣きそうになる程震えていた。
とりあえず,現状報告を優先。
どうしたん?と聞き返した。
sha【全員死にかけ,動けるのは俺とチーノだけや】
「ハァァァァァァァアアアッ!?」
驚いた,だけどその感情は一瞬で無くなり
「殺してやる」
殺意だけが,俺の中に残った。
ut「ぺ神,行くで。他の来れる軍医の子達にも連絡入れといてくれんか」
アイツらならいけると思った。
楽勝だと,コネシマとゾムは油断しただけやから。
まだ近くにおるはずや、
見つけ次第,拘束して殴りつけてやる。
俺は,現場となった食堂には行かずに
この城の出口となる「門」へ向かった。
すると,「すみません,」と話している
男の声が聞こえた。
『…この城の幹部なんですけど』
「素性の知らない方は,すみません。」
何やら,声的に女性と言い争っているみたいだった。
俺はあの声を知っていた。
あの時現れた。
あの時,全てを壊した。全員殺した犯人。
「ゆう」やった。
ut「お前らッ,そのまま捕まえて,…ッ!」
『じゃあ,死んでください』
「…はッ」
ボンッッツ!
と,大きな爆発音が鳴った。
俺は驚き,反射的に目を瞑った。
辺りには,火薬の匂いで充満しており,
鼻がツーンとした。
ut「お前ッ,やっていいことと悪いことがあるやろうがッ!」
『…暗くて見えないんですけど,誰ですか?』
悪気があってもなくても,その言い方には
棘があるように感じた。
今は深夜
日が沈んでいるため暗く,彼女の顔はわからなかったが。
でも,月明かりに照らされ少しだけ,口元だけ見えた。
その口は,不気味に笑っていた。
俺は,後退りしてしまった。
怖かったのか?あの女が?
…否定はできない。そう思った。
俺は今,得体の知れない”何か”と対面している
人間でも化け物でもない。
「人の形をした何か」がいる。
そう感じた。
ut「…気ィ悪いわ」
『お互い様です』
そう言い,彼女は去っていった。