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部長と私の秘め事

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部長と私の秘め事

34 - 第34話 俺に抱かれるの、嫌か? ☆

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2024年12月23日

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「っははっ、ピクピクしてる。可愛い……。すげぇ吸い上げるな」


「やだっ、や……っ、んっ、んぅううううっ!」


私はうつろな目で口を半開きにし、前屈みになったままビクビクと痙攣する。


そのままドサッとベッドに倒れ込んでしまい、はずみで肉棒がニュポンと抜けた。


ハァハァと呼吸を整えていると、尊さんが乱れた私の髪を撫でつけ、顔を露わにする。


「……さっき、なんで『嫌』って言った? 俺に抱かれるの、嫌か?」


尋ねられ、私は気怠く目を開ける。


「…………体、……目当てみたいで……」


「……悪い。……褒め言葉なんだけどな。ああいうふうに言われるの嫌か?」


尋ねながら、尊さんはツゥッと汗で濡れた私の背中をなぞってくる。


「んっ……、……や、……じゃない。…………慣れて、……なくて……」


本音を口にすると、彼は「あぁ……」と納得したように声を漏らした。


「悪かった」


「……ううん……」


私は小さく首を横に振る。


昭人とのセックスは、彼の性欲を鎮めるためのものだった。


求めてくれるのは嬉しかったけど、私はあまり乗り気ではなかったし、体を重ねるたびに心がズレる感覚に陥った。


一方で尊さんに抱かれ、私は初めてセックスの良さを知った。


秘部を濡らして挿入するだけの行為じゃなくて、肉体的な悦びと精神的な満足感を得るためのものだと理解した。


けれど尊さんは私の体を「エロい」と言った。


褒めているのは分かるけれど、言われ慣れていないし「いやらしい」と言われると悪い事のように思えてしまって、少し戸惑ってしまった。


気持ちよさのなか、私は不安を抱いた。


――体目当てだったらどうしよう。


男性に心底愛された経験のない私は、――土壇場でビビってしまったのだ。


「朱里」


尊さんが優しい声で名前を呼び、私の体を仰向けにさせる。


「……なに泣いてんだよ」


彼はいつの間にか流れていた私の涙を、優しく拭う。


「ごめ……っ、なさい……」


「謝るなよ。どうしてほしい?」


尊さんは私の上に覆い被さり、私の頬を両手で包んで額にキスをしてきた。


「……優しく……、……して。……愛されてるって、思いたい……」


いたわるような眼差しで尋ねられたからか、私はポロッと本音を漏らしてしまった。


「ずっと……っ、愛される事が分からなかったの……っ。母は私を愛してくれたけど、途中から継父や新しい家族を気遣うようになって、理解してくれる人がいなくなったように思えた……っ。友達に気持ちを傾ければ、彼氏にまで嫉妬してしまう。……だから……っ、昭人に依存していたけど……っ」


私は震える手で目元を拭う。


「分からないの……っ! 好きってなに? 愛してるってどんな感情? エッチしてる時に、どう反応したらいいのか分からないの……っ! いやらしい事を言われて、胸が大きいとか、アソコの事とか言われて、……喜んでいいの?」


今まで、誰にもこんな事聞けなかった。


世間のカップルはどんなふうに愛し合い、どう〝普通〟に過ごしているのか分からない。


私は昭人しか知らない。


昭人との付き合い方、セックスが間違えていたら、尊さんと過ごす時に誤った知識のまま望んでしまうかもしれない。


――何もかも、分からない。


尊さんは声を震わせて泣く私の髪を、しばらく優しく撫で続けていた。


「……こうされるのは好きか? 気持ちいい?」


彼に尋ねられ、私は無言でコクンと頷いた。


「じゃあ、これは?」


尊さんは私の頬を両手で包み、額、鼻先、そして唇にキスをしてきた。


「……好き」


「なら、胸に触られるのは?」


彼は私の乳房を包み、左右からすくい上げるように寄せ集め、円を描くように揉んでいく。


「……恥ずかしい……、けど……」


「恥ずかしい? 俺はとても綺麗だと思うけど。大きいのに胸の形が良くて最高だ。俺だけの宝物にして、これからずっと朱里の胸だけ愛でていきたい」


彼が褒めてくれているのは分かるけれど、素直に受け止められない自分がいる。


「……ずっと男の人に、やらしい目で見られてきたし、友達からはからかい混じりに『羨ましい』って言われた。継妹にはハッキリとは言われなかったけど、『胸で男を誘惑してる』みたいな事を言われて……。あまりいいものと思えてなかった」


小さな声で告白すると、尊さんは首を傾げた。

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コメント

2

ユーザー

尊さんもずっと 傷ついたり辛い思いをしてきているから、きっと誰よりも 朱里ちゃんの気持ちが分かるし 寄り添ってくれるよ....✨ だから安心して 彼に 心の内を吐き出して、楽になってね🍀

ユーザー

これからもえっちの時でも気持ちを吐き出したらいいよー!いつでもどんな状況でも尊さんは両手を広げて抱きしめてくれて答えてくれる🥺

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