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第7話 突然の視点交換
前回までのあらすじ
犯人をやっつけた。以上。
「えッー!」
俺は突然ラキに呼び出されたと思ったら変なことを言われた。
「シーッ。声が大きい」
「ご、ごめん」
俺の名前は「成井祐」(ナルイユウ)俺は…
「あ、それ前回言ったからいいよ」
「前回って何?」
とまぁこのラキっつう奴が突然「僕は超能力者だ」って真剣な顔して言ってくるから最初はおかしかったけど、スプーンを触らないで持ち上げて確信した。こいつはやばい…と。
「それじゃあ、この前のショッピングモールの事件は?」
「あれは『サイコキネシス』と『タイムストップ』と『ポインタークリア』を使って撃退した。」
突然の訳わかんねぇ言葉の列に、俺は頭を抱える。このまま肺になりたいと思うほどに。【肺?灰じゃなくて?】やべ、誤字してた。…ッ!誰だお前!
【俺?俺はなぁ?なんて言ったらいいんだろう?まぁ″神″かな?】
あーわかった。こいつ厨二病だ。【違うわ!】で、どうして突然そんな事を言うのか聞いてみたら、「いやぁ、美里さんやシイさんに話したら、ろくな事にならなそうだから、1番安心出来る親友…君が思い付いたのさ」とかっこうをつけながら話した。正直言うとダサい。
「僕だって恥ずかしかったよ?これ言うの」
というか心を除く能力…「テレパシー」だっけ?何かこの「テレパシー」にも弱点があるらしく、
との事。なんなんだよ、意図的にって。というか、能力あるのいいな。俺も欲しかった。
「何だ?鉄柱に突き刺さるか?」
「いや、遠慮しとくよ」
タイムスリップしたって言ってたけど…それは誰がしたんだろ。
あれか。また別の超能力者がラキを過去に戻して、ついでに能力をあげたんか?【!?】…いや、そんなわけないか。
「いや、それ有り得るかもね。才能はあったけどそれを開花させる機会が無かったっていう風な?」
【!!??】こいつさっきからうるさいな。どうした?もしかして図星なのか?自称神様。【いや、そんなわけないじゃあないか。も〜当てずっぽうはダメだよ。祐くん】
「そう言えば、ラキ」
「?」
「能力を渡すことって出来ないか?」
俺は冗談混じりでそんな事を言った。
「出来るよ」
まぁそりゃそうか。?出来るの!?え、じゃあ「複製」欲しい。
「複製は無いけど『ポインターペースト』ならあるよ。」
マジかよそれちょうだい。
「OKわかった。はい。手出して」
何だろう?金取るのかな?まぁ無料で貰えるわけないと思うけど。そう考えながら僕は財布を取り出した。
「あ、お金はいらないよ」
いらないんだ
「手を握ってもらわないと、能力の受け渡しが出来ないんだよ。モルモットで試したからね」
モルモットくん頑張ったな。
そして、俺はラキの手を握った。
「準備はいい?」
「おう!いつでもk…」
「はい。終わったよ」
せめて最後まで言わせて欲しかったな。それで、これで俺は「ポインターペースト」を手に入れたと。
ちょっとそこの石で試してみるか。石を「コピー」して、「ペースト」する。おー!増えた!すげー。
「もっとくれない?」
「ごめん。さすがに無理。普通の人が2つ以上能力を持つとフリーズしちゃうんだ。モルモットで試した。」
モルモットくん可哀想。
「でも、その能力から発展して行けるよ。例えば、僕だったら『ポインタークリア』をその能力から生み出したからね。でも、素質が無いとダメだね」
なるほど。じゃあ素質があるか分からないけどやってみるか。えっと「ポインタークリア」だっけ?また石を「コピー」して、「クリア」する。あれ?何も起きないもう1回。感覚が違うのかな?もう1回。
256回目
やっと消せた。石一個消すのに大分時間かかったな。う、急に目眩が…
「あ、倒れた。…。気絶してるな。どれ。『サンダー』で起こしてあげますか。加減わかんねぇな。とりあえずこれで」
ピリッ
「起きない。もっと強く!」
ビビビッ!
「ギャー!」
「あ、起きた」
「なになに!?急に!どおしたの!?」
突然寝たら突然起こされたんだけど!最悪!
「いや、気絶してたから、起こしてあげようかなと」
「普通起こすのでこんなに電気使う!?」
「だって…加減が分かんなかったもん」
はぁ〜。やれやれ。でも、あの電気に耐えられたのも俺に能力の才能があったからかな?「ポインターペースト」から「ポインタークリア」を派生したし。
俺は能力を2つ持っているが、フリーズはしていない。つまり素質があると言う事だ。
「そういう事。でも、もう能力はあげないよ。あ、でも僕の要らない能力が一つだけあるからあげる」
「んにゃ、せっかくだし貰うか」
そして、俺はまたラキの手を握った。
「はい。終わり」
「ありがとう。ところでどんな能力をくれたの?」
「その名も…。『ロール(回転)』」
「ロール」?確かに、回転させるだけの能力は使い所は無いな。
「とりあえず、ありがとう。じゃ、また明日学校で」
「わかった。バイバイねぇ〜」
そうして、俺たちは解散した。
「ロール」…か。
俺は家に帰って「ロール」の使い所が無いか考えていた。
「ネジ回す時くらいにしか使わなそうだな〜」
家にあるエアガンを分解しながらそう考えていた。エアガンはネジがよく使われているから、それを取れるのはとてもありがたい。
しかも、ドライバーを使わないでネジを回せるからとても便利だ。便利なんだけど…
手のひらに乗るものしか回転できないのがなー。これを何とか、便利にしたい。
……「ポインターペースト」と組み合わせられないかな?「ポインターペースト」は「コピー」、「ポイント」、「ペースト」の3つに分けられる。
そこから「ポイント」だけを取りだして、「ロール」と組み合わせる。できるかはわからないけど、大切なのはイメージ。イメージすればできる。
753回目
や、やっとできたー!
目の前の物体を「ポイント」して、「ロール」する。名付けて!
そのままだけどいいや。シンプルの方がわかりやすい。
よし。今日はもう寝るか。おやすみなさい。
次回に続く
次回はラキくんに視点が戻るよ。