「ぁ…」
まただ。日に日にイタズラがエスカレートしている。
イタズラではなく”いじめ”なのかもしれないが、やはり誰がやっているかは分かっていない、、、
『みこちゃん…本当に大丈夫?』
「……うん」
正直えいちゃんがやってると、心の中の片隅で思っている。
けど、あんなに優しく接してくれたし、馬が合うし…
みこは友達を疑ってしまうなんて最低だ。けど、そうしか思えない。
今日は、机の中に折り畳まれた紙が入っていた。ひらいてみると『死ねばいいのに』と、一言だけ書かれていた。
もう学校に登校するのが怖くなった。毎日毎日、このようなことが起きるのが嫌なんだ。
「…えいちゃんはこのことについて何か知らない?」
『ごめんね。本当に分からないんだ、、、』
「そ、そうだ…よね」
やはりこの女。目の奥に何か潜んでいるように見える。
目が悲しんでいるのは分かるが、嘲笑っているようにも見えるのはみこだけなのだろうか?
____________________________________
『やっぱりバカだなw』
『ほんとそれ!何で気づかないんだろうねあの”さくらみこ”って奴w』
「っ…!」
今聞こえた。初恋相手の名前が。
「おいお前ら」
『へ…?あっ!すいせいちゃん!』
『きゃぁあああ!話しかけて来た!』
「……」
うるせぇチンパンジー共が。もう女子とも人間としても見れなくなった。
「お前らか?みこちから笑顔を奪ったのは。」
『え…!?そんなことしてないよ!』
『うんうん!みこちゃんとは友達だし、心配してるんだよ?』
『だから私たちは何もしてない!』
「…はぁ」
確かにまだ徹底的な証拠を持っていなかった。
「分かった分かった、、、ごめんなさい疑ってしまって。」
『全然いいよ!すいせいちゃんはムキになっちゃっただけだもんね!』
『話しかけてくれて嬉しかったし、みんなに自慢しよ〜っと!』
「すみません、じゃあこれで…」
『『ばいば〜い!!』』
よく笑顔で手を振れるな。どうせあいつらなことは分かっているのに、証拠を集めなかったのか…
みこちを救うためには時間がかかりそうだ、、、みこちからも虐められていることを聞いていない。
頼ってくれたらもっと早くに守れたのに。自分が憎い。あいつらはみこちに悪戯するために、早く学校に来ているはず。
朝起きるの苦手だけど、みこちのために明日朝早くに学校へ行こう。
________________________________________
「あっっっっっちぃぃぃ!!!」
朝早くても外はめちゃめちゃ暑かった。
「人間の体温と一緒の気温とか終わってんじゃん、、、いつか風呂の温度になるんじゃねぇの?」
そう思いながら学校の校門をまたいだ。
みこちの3年3組の教室を覗くと、”とんでもない光景”が見えた
次の小説へ続く…