カタカタッ…
翔太「…」
パタンッ………
ピーンポーンッ
涼太「?誰かな…翔太くん今いないし…」
翌日の夕方、急に呼び鈴が鳴り驚いた。翔太くんは今仕事で少し出ている。何か通販で買い物でもしたのかなと思いリビングで固まっていた。
出るべきか出ないべきか…翔太くんは出なくていいって言っていたが急ぎのものだったりしたら後々面倒だよなと思ってつい、出てしまった。
ガチャ…
涼太「…はい?……って……え?」
俺の前に立っていた人物、それはsnowmanの阿部くんと岩本くんだった。
涼太「あ、…えと……っその…」
阿部「…涼太くん…で合ってる?」ニコッ
岩本「ごめんね、急に」
涼太「あ、……はいっ…」
阿部「翔太はあと少しで帰ってくるから安心してね?許可もらってるし家入ってもいいかな?」
涼太「はい…別、俺の家じゃないので許可あるなら…俺が否定する意味ないですし……」
岩本(すげー落ち着いてるな)
涼太「あの…どうして……来たんでしょう…?」
阿部「あれ、翔太から何も聞いてない?」
岩本「言うわけないだろ翔太が…」
阿部「それもそうか」
涼太「??」
阿部「涼太くん、実はね?俺たちのお仕事の見学に参加してもらおうと思って!」
涼太「……けんがく??」
岩本「勝手ながら翔太から色々聞いててね、翔太に協力するのもあるし、俺たちも涼太くんの力になりたいから…」
どうして…?なんで俺はこの人たちに気に入られているの?ましてやお二人は今会ったばっかり。翔太くんの話だけで俺の力になりたいだなんて…俺の推したちは狂ってでもいるのか?
涼太「なんでですか……」
阿部「え?」
涼太「翔太くんにも何回も言いました。どうして一般人ましてやファンにここまでの対応を取るのですか?納得ができません」
岩本「あ…それは」
『ただいまー』
涼太「!翔太くんっ」 タタッ…(駆寄
ガチャ
翔太「ただいまぁ…ってなんだ阿部と照もういんじゃん、早かったな来るの……っお?」
涼太「翔太くんっ…!」 ギュッ!…
翔太「涼太ぁ〜!どうしたのぉ?いい子してた?」 トントンッ(背中
涼太「いい子してた…」 ギュッ…
翔太「ふふっ笑 偉いなぁ〜」
岩本「おーいイチャコラすんなぁ〜?」
翔太「あ、わりぃわりぃ」
涼太「…どうしてお二人を呼んだの?」
翔太「涼太に、…お話だよ。もう聞いてあるのかな?見学の話し」
涼太「うん、聞いた」
翔太「涼太の感情を取り戻すために、トラウマも少しずつなくしていかなきゃならない。だから照に無理言って頼んでもらったんだ」
涼太「…トラウマ…?」
翔太「涼太は今、多分だけど威圧的な人だったり、立場が上の人だったり、リーダー的存在の人が怖いんだと思う。それはあの上司のせいだ」
涼太「っ…」
岩本「‥それ俺も含まれてない…?」 シュンッ
阿部「まあまあ…笑笑」
涼太「……岩本君たちは、別ですよ……?怖くないもん」
阿部,岩本「!」
阿部「ふふっ笑 それは嬉しいなぁ笑」
翔太「……俺の涼太だぞ…」
岩本「付き合ってないだろっ」 ペシッ
翔太「あたっ!」
涼太「…けんがく……ちょっと怖い」
3人「!」
涼太「でも……翔太くんたちのお仕事を知ってみたい…俺に縁のなかったものを見てみたいっ」
翔太「ほんと!?嬉しいっ!」 ギュッ!
阿部「ふふっ!“興味”があるみたいでよかった!」
涼太「……“興味”って感情?」
翔太「あー…阿部どうなの?」
阿部「俺かいっ!ん〜そうだなぁ……」
岩本「一応、感情の一部らしいぞ?」
翔太「飲んで照が知ってんだよ笑」
岩本「なんかの記事で見た」
阿部「…なんか、しれっと言うな……笑」
涼太「…“興味”……あるよ?翔太くんは嬉しい…?」
翔太「!……うんっ涼太の感情が少しずつ戻ってきてすっごい嬉しい!!」
涼太「!……えへへ……笑」
岩本「あっ」
(笑ってる……翔太あんまり笑わないって言ってたのに)
俺は心を許しかけている人にたくさん褒められて嬉しくなった。そしたら、どこかに忘れていた“笑顔”も自然と溢れた。翔太くん、喜んでくれて嬉しいな…笑
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