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2021年9月中旬


“俺好きな人と映画見に行くことになったけど、好きな人が起きれるか分からないって行ってる。

寝坊したら本当にごめんって言われたんだよね


と不安そうな声で電話越しに言われた。


どういうことだろう。

お互い好き同士のデートで寝坊をしてしまうというのは。

私は気になって


“好きな人とデートに行くのに寝坊はしないよ普通ならね


と言った。あえて普通という言葉を主張した。


するとあなたは


“んー、それがこの子よく寝る子で休みの時はほぼ寝てるんだよね。


と言ってきたが、好きな人とのデートは流石に起きるだろう。

などと突っかかりそうになったが、これ以上は何も言わずに

明日どうなるか見てみようと思い


“そっかあ、ちゃんと起きなよ~


と話を終わらせた。





朝になり私はバイトでいつも通りの道を通り、橋を登るのに一苦労し、朝の空を見ながら向かっていた。


一通り開店準備も終わったところであなたから


“起床しました。今から準備する!

1時集合に間に合わせます


と連絡がきた。

いつもあなたは基本的塩対応ではなく、記号などをつける方で元気なイメージがある。

今日は特にはつらつとしていた。

よっぽど楽しみなんだろうなと思いながら、


“余裕だよ、遅刻するな~!!


と私は返した。



昼になり休憩に入った私は携帯の画面を見ると

あなたから2通のメッセージが来ていた。


“今日の格好大丈夫かな



“連絡つかないから寝てるのかもしれない


と連絡が入っていたのが2時。



今日の格好大丈夫かななんて気にしてたりしていたのに

連絡がつかず、寝ているのかもしれない。


好きな人とのデートを寝坊してしまうその神経はどこから来ているのだろうと怒りが来たが、そんなのもうどうでもよかった。



私はあなたが可愛そうで仕方がなかった。

私だったら、と何度も考えた。




恋は哀れに思うことから始まる。

人を哀れみ愛する。

私はあなたの事を好きだと思うようになったのかもしれない。いつからなのかは分からないけど。

あなたを可哀想だと思ったその時には 好きではなく

あなたを 愛していた のかもしれない。

ある日訪れた私の初恋

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