重岡side
俺はあってすぐの〇〇ちゃんを好きになった。
〇〇ちゃんを見た瞬間、ビビっと来たんや。
美人で可愛くて
頭も良くて
いわゆる“一目惚れ”
でも、〇〇ちゃんは会ってすぐの俺を好きになる訳がない…
やって俺が一方的に好意をよせてるんやで…?
それに…どう見たって神ちゃんも〇〇ちゃんのことが好きみたいやった。
いや…気になってるみたいやった。
でも、どうして…?
あの女嫌いの神ちゃんがここまで〇〇ちゃんに話し掛けるなんて…
そして、〇〇ちゃんは神ちゃんと接してても何とも思ってへんかった…
まるでとっくの昔に出会ってるようだった。
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今、俺は…
階段の踊り場で〇〇ちゃんを抱き締めながら告白した。
自分でも驚いた。
気づいたらここまで〇〇ちゃんを連れて来てしまったからや…
自分の意思じゃあらへんような
無意識にここまで〇〇ちゃんの手を掴んで教室から連れ出して来てしまった。
その告白の返事はとても優しいものだった。
〇〇『ごめんね💦重岡くん。』
重岡『そうだよな!』
自分が傷つかへんように作り笑いを浮かべる。
でも、〇〇ちゃんはすぐに気づいてくれた。
〇〇『違うの!!』
重岡『えっ?いや、さっき…』
俺が話していると〇〇ちゃんが必死に言い返してくる。
〇〇『そういうことじゃなくて…』
どうしたら私は重岡くんを傷つけなくて済むの…?
必死に言葉を選ぶ。
でも、きっと綺麗事を並べるんだだろうなぁ
きっとみんな一緒だ。
世界は欲で溢れているんやから…
“そういうことじゃなくて…”と〇〇ちゃんが言ってきた。
その後、俺と〇〇ちゃんの間には沈黙が漂う。
〇〇ちゃんを見ると目があってしまった。
でも、俺はその目を離さなかった。
やけど…〇〇ちゃんは…
すぐに逸らしてしまった…
気まずそうに…
そして抱き締めていた俺の腕の中からスっと抜け出てしまった。
重岡『別に真剣に考えんでええよ。今のは冗談やと思ってな?』
そんなこと思ってへん…
ただ傷つくのが怖くて
嘘をついてしまった。
でも、〇〇ちゃんは俺の嘘をすぐに見破った。
〇〇『重岡くんは…そんなこと思ってないでしょ…?』
重岡『えっ…』
“なんで…?”と聞き返そうとしたが心に留めた。
〇〇『重岡くんは、とっても優しくて元気でいい人だな〜って思ってる。』
重岡『おん。』
急に〇〇ちゃんは俺について話始めた。
俺の心臓持つんかな?…笑
〇〇『でも私…“好き”っていう感情が分からへんねん。』
重岡『えっ…』
〇〇『幼馴染に男の子がおってその子のことが好きだったんだよね。』
重岡『っ………』
“その子のことが好きだったんだよね。”と聞いて何故か胸が痛い。
可愛いんやし当然か…
と思わせて自分を落ち着かせる。
〇〇『でも…』
重岡『でも…?』
〇〇『その男の子の顔が思い出せないの…』
重岡『えっ…なんで…』
俺の頭は“なんで…”でいっぱいやった。
重岡『好きやったら覚えてるやろ…?』
〇〇『忘れたくないのに覚えてないのっ…』
本当に忘れたくなかったのにっ…
なんでこんなことが起きたのっ…
絶対何かあったはずなのにっ…
思い出せない。
重岡『あのさっ…』
〇〇『ん…?』
重岡『その“好き”って気持ち俺が教えてもええかな…?』
〇〇『えっ…』
“好き”って気持は本当に好きな人じゃないと無理なんじゃない…?
私は重岡くんのこと“好き”ではない“はず”…
重岡『やからっ!俺は〇〇ちゃんが好きなんです!//』
〇〇『うん…』
嬉しい気持ちとモヤモヤした気持ちが混じり合う。
今までたくさん告白はされてきたけど
こんな気持ちになるのは初めてだ。
ずっと神山くんの顔が頭に浮かぶ。
剥がそうとしても剥がれない。
ふと思った。
“□□くんから貰った緑のストーンのペンダントはどこにいったの…?”
見たことも無ければ探したこともない。
いまさっき□□くんの雰囲気だけを思い出してからペンダントはどこにいったのか
疑問でいっぱいだった。
そのペンダントを持っている人が□□くんで
運命の人…
——–キリトリ線——–
次回!
重岡くんの〇〇ちゃんに対する気持ちとは?
神山くんと重岡くんの〇〇ちゃんに対する気持ちとは?
是非ご期待を!
今日の写真はこちら!
しげとひまわりのベストマッチ!
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