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一話 歴史
それは約三千年も前の話。地球と呼ばれたその星に”先住民”である人間、そして能力を持った一部の”人外”とは別に人間が見えないものとして崇めていた神の使い、天使が地上に降り立った 。
人々は初め、地上へ足をつけた天使に肝を抜かしたが後にこれは神々から与えられた祝福だと信じ天使を崇めた。
だがその天使は人々が信じていた天使とは違い人間の敵だった。その証拠に天使が降り立ってから3年もの時が過ぎようとしていた頃、天使は信仰している人々に隠れ、裏で悪行を繰り返していた。それは人を殺め、人間の原動力である「魂」を手にして神へと捧げるというものだ。
そしてそれはいつの日か信仰していた一人の女性に姿がバレ公に晒されることとなった。
もちろん初めは誰もが天使の肩をもった。
「そんなはずはなかろう」と、そしてその女性を悪魔だと訴える人が続出し、後に処刑された。
だがその日からしばらく経ったある日のこと一人の権力のある者が「彼女の言ったことは間違いじゃなかった」と脅えた様子で口にしたという。それを聞いた者は目撃したというその場に集まり人を手にかけた天使の後ろ姿を見ては驚愕した。
だが、気づいた時にはもう遅かった、一体だったはずの天使はいつの間にか何万体と数が増幅していたからだ。
その天使たちの輝かしく放つオーラとは裏腹に返り血を浴びたその姿は悪魔と言えよう。
そんな天使たちを見た人間は危機感を覚えそれぞれの武器を手に取って天使たちに向かって刃を向ける。
それが天使と人間が対立した始まりの歴史
───天使との戦争が始まってから約三百年の月日が過ぎていった、その頃には既に人々を守る為の騎士団が各地に存在していた。それと同時に民家の作りも代わり、以前よりも丈夫になり襲撃があったとしても天使の攻撃で容易く壊れること少なくなったという。
そんなある日の話だ再びこの星には予想もしえない者が降り立つ、ソレは、悪しき人間がこの世に呼び起こそうと黒魔術で召喚され、人間を喰らうとされる”悪魔”
悪魔は天使とは違い大多数で明るい空を突っ切り、直行してくる。
降り立った悪魔達は、天使とはまた別の目的を持っていた。天使は神のために人間の魂を捧げることを目的としていたが、悪魔は人間の魂を喰らい、腹を満たすことを目的としてきているようだ。
その為、悪魔は地上に近づくと途端に分裂しそれぞれ単独行動を行う。餌を自分のモノにする為に────
悪魔たちは餌を見つければ人間を殺し、器(体)から離れた魂の素手で掴んで口の中へと頬張った。
他にも生きた人間にそのまま歯を入れ、魂のみを吸い取るという者も居るそうな。
そしてそんなある日、一人の人間は目撃したそう。一つの魂をめぐって天使と悪魔が争っているところを、そしてその人間はこう考えた。
「人間と天使、そして悪魔はそれぞれが対立した存在。味方は同種族だけだ」ということを。
その事を手元にあったひとつの紙に記し、風魔法でその紙を遠くの空の彼方へと飛ばしどこかの誰がへと渡るようにと願いながら情報を流した。
それから五千七百年後の現在、その情報は見事手元に渡ったようでその情報を得たもの皆で力を合わせ、天使と悪魔に対抗すべく街を発展させた。
月日が経つごとに街は変わり成長していった、それは騎士団も例外では無い。今では天使と悪魔に対抗するためのふたつの騎士団に分かれていて存在している。
一つは天使を排除するための騎士団、リデルテ騎士団。
二つは悪魔を排除するための騎士団、ミール騎士団。この二つは天使や悪魔が地球へ降り立つ時と言わず、いつ何時でもかわまずパトロールを行い、星の安全を守っている。