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あべさく正義♡
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#あべさく
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目黒side
結局、あれからイラストレーターさんは見つからず、プロジェクトは難航していた。本当は亮平に頼みたい。でも、会えない。亮平と仕事が出来たら、どれだけ嬉しいか。
社員「すみません、目黒さんいらっしゃいますか?」
mg「はい。僕ですけど」
社員「下でお客様がお待ちしております」
mg「来客?」
今、自分から呼んでいる人はいない。イラストレーターさんは探してる最中だし。
mg「どなたですか?」
社員「佐久間さんという方です」
佐久間くん?なんで?もう会わないんじゃないの?俺、どうすればいいんですか?
mg「分かりました…」
会社の1回の待合室にはすでに佐久間くんがいて、この前よりも表情が穏やかに見えた。
mg「佐久間くん?」
sk「おっ!目黒、この間ぶりだな」
mg「今度はなんすか?」
sk「…俺が悪かった」
mg「えっ?」
sk「本当にごめん…」
なんで誤ってるの?謝るようなこと、佐久間くんはしてないでしょ?俺の方が謝んないといけないのに…
mg「なんで、謝ってるんですか?」
sk「俺、阿部ちゃんのためにって思っときながら、阿部ちゃんの気持ち無視してた。阿部ちゃんの会いたいって気持ちを、俺は考えないようにしてた。過去のことを忘れていて欲しかったから」
mg「…」
sk「怖かったんだよ。目黒と会ったら、全部思い出しちゃうんじゃないかって。でも…」
sk「一番大事な目黒との記憶をなかったことにしたくない」
佐久間くんは、今まで阿部ちゃんの一番近くで支えてきた。だからこそ、阿部ちゃんが心配なのは十分伝わっている。それなのに、佐久間くんは俺と阿部ちゃんの関係を優先してくれた。本当、弟思いのいい人。
mg「ありがとうございます」
sk「阿部ちゃんには伝えたんだけど、記憶をなくす前の阿部ちゃん、目黒のことを忘れないでっていう置き手紙をしたんだよ」
mg「えっ?」
sk「事故当時はさ、阿部ちゃんが自殺未遂をしたってことだけで頭が一杯で。でも、よくよく考えてみたら、真昼の大通りで車に飛び込むってなると、人目があってすぐに救急車呼ばれるんだよね。本当に自殺する気があったなら、夜の細道とかのほうがいいのに。ってことはさ、阿部ちゃんは死ぬ気なんてなかったんだよ。多分、記憶を消すためにとった行動だったんじゃないかな」
mg「そんな簡単に…」
sk「目黒に会いたいからだと思うよ」
mg「えっ?」
sk「阿部ちゃん、目黒とあんな別れのままじゃ嫌だったんだと思う。俺の勝手な憶測だけど、本当のことは、前の阿部ちゃんしか分かんないから」
mg「…俺、亮平に会いたいです」
sk「そう言うと思ったよ」
mg「っていうか、この間会った時、俺の返事聞かずに出ていきましたよね?それって、佐久間くんの中で、亮平と俺を会わせたいって思いがあったからじゃないですか?」
sk「ふはっ!そうかもね」
sk「阿部ちゃん、あっちで車ん中で待っててくれてる」
mg「えっ?」
ちょっと待って。話が追いつけない。一緒に来たの?
mg「なんでここまで一緒来なかったんすか?二度手間なのに…」
sk「目黒に言いたいことあって」
mg「?」
sk「今の話、阿部ちゃんに聞かれたくないんだよ。あと、お礼もしたくて」
mg「えっ?」
sk「阿部ちゃんのこと、忘れないでいてくれてありがとう。好きでいてくれてありがとう」
ああ、こういうことだったんだ。この間佐久間くんが俺に言った「ありがとう」は、「好きでいてくれてありがとう」ってことだったんだ。
佐久間side
俺が目黒に、一番言いたかったこと。それは謝罪でも、阿部ちゃんに会って欲しいということでもない。好きでいてくれてありがとうということだ。これだけ、阿部ちゃんのことを想ってくれている人は目黒以外いない。阿部ちゃんが付き合ってた人が狂気的になった時も、異変に気づいて支えてくれた。
だから…
sk「阿部ちゃんに会って欲しい」
mg「はいっ!」
目黒side
mg「ふっかさん」
fk「おお、どした?」
mg「今、下に佐久間くんがいるんですけど」
fk「へっ?まじ!?なんで?佐久間って阿部ちゃんのお兄ちゃんだよな?」
mg「はい、亮平に会って欲しいって」
fk「そっか!良かったな!」
この前、電話でふっかさんに八つ当たりしてしまって、それでも俺の話を聞いてくれる優しい先輩。
mg「今、亮平が来てるみたいなんですけど、ふっかさんも来ますか?」
これは嘘でもなんでもない。俺の正直な気持ちだ。確かに、ふっかさんのことは覚えてて、自分のことは忘れてるのは、悔しいし辛い。でも、二人に悪気はない。
しかも、俺一人じゃ亮平に会ってなんて話せば良いか分からないし。ふっかさんがいてくれたら、少しは気が楽かなって。
fk「ううん、めめ一人で行きな」
mg「えっ?行かないんですか?」
fk「阿部ちゃんが会いたがってるのは、俺じゃなくてめめだろ?今の阿部ちゃんに必要なのはめめで、今俺が行ったら阿部ちゃん、混乱すると思うから。一人で行きな」
それは、ふっかさんから俺への優しさだと思う。ふっかさんも、久しぶりに会いたいはずなのに、俺と亮平のことを考えて身を引いてくれた。
mg「分かりました。また、三人で会いましょうよ」
fk「絶対、連絡先繋いでこいよ〜」
mg「当たり前です」
あの事故以降、阿部ちゃんはスマホを変えたのか、連絡がつかなくなって。それはふっかさんも一緒だったみたい。
阿部ちゃんは事故のあと、引っ越して、誰も何も知らないまま姿を消した。だから、また会えるなら、あの時みたいにまた話せるなら…
________亮平に会いたい。
コメント
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## はる。からの感想 (200字以内) わあ、佐久間くんが謝りに来てくれた…!「好きでいてくれてありがとう」って言葉、めちゃくちゃ胸にきた。亮平の置き手紙の話とか、事故の真相に近づいてる感が熱い。ふっかさんが「一人で行きな」って身を引くところも優しすぎるし、3人の関係がどう動くのか気になりすぎる🔥 亮平に会えるといいな…!