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【影。視点】
ちゃげ「かげぴたちっていつから一緒にいるの?」
影。「俺が生まれた時から。」
ちゃげ「なんか面白い話ない?」
影。「面白いことか〜。なんかあったかな」
まぁ、全ての事柄が人間にとっては面白いことなのかもしれない。俺らにとって人間の文化が全て面白く感じるように。
影。「例えば、動物って人間と比べて第六感が優れてるんだけど」
ちゃげ「よく言うよね、幽霊とか見えるって」
影。「俺らって姿が普通の人間に見えてないだけで、さわることは出来るんだよね、いまちゃげぴが俺にさわれてるように。」
話しながら思い出して笑いが込み上げてくる。そんな俺を期待の眼差しで見てくるちゃげぴに、一度深呼吸をして話を続ける。
影。「で、近所から猛犬って言われてる犬がいて、そいつにさわりに行ったふじみやが思いっきり噛まれてたw」
ちゃげ「ふじみやって犬のことになるとバカになるよねw」
影。「あれ〜、傑作だったなぁ〜w」
指取れるんだけど?!とか叫んでたんだよな。ふじみやって意外と感情爆発しがちなところあるからたまに叫ぶのまじで面白かったな。
K「はいはい!僕もあります!」
ちゃげ「はい、奏どうぞ」
K「まだ魔物になってまもない頃のかげまるの話なんだけど……」
俺の話か〜……何話すんだ?まだ魔物になってまもないってことはあれか?
奏は思い出すように上を向いて一瞬考えたあと、また口を開いた。
K「小さい女の子が迷子になってて」
影。「それか〜w」
K「魔物の姿でその子には見えてないのに、めっちゃ話しかけてたこと。」
ちゃげ「むなしいなw」
K「しかもめっちゃあたふたしてた。お兄さんの声聞こえる?大丈夫?って」
みや「聞こえてないし大丈夫じゃないのはかげまるの方。」
奏の後ろからひょこっと現れたふじみやが半笑いでものを言う。おいこら誰が大丈夫じゃないだ。
ちゃげ「ふじみやはなんか面白い話ある?」
みや「えぇ?Kが雪にはしゃいで反射した光にやられた話?」
影。「あったなぁそんなこともww」
K「あれはほんとに終わったと思った。」
ちゃげ「嘘でしょwwwそんなになることある?w」
K「結構曇ってたんだけど反射でほぼ晴れの日と同じくらいの光の力。マジで死んだかと思った」
優勝だろこのエピソードwあの後逃げるように魔界行って血飲んで帰ってきたのもおもろかったな。それ以降奏雪トラウマになってるし。
あの頃は色んなところ巡って色んなこと経験して、人間のままだったら出来なかったこともいっぱいして楽しかった。もちろん今もあの時は感じることの出来なかったものとか色々あるから楽しいけど。
K「ひとりじゃないって楽しいよね」
ちゃげ「うん、楽しい」
お姉ちゃんが死んでから、俺はずっと独りだった。Kと出会うまでは。
でもそれから、警察やってた頃には想像がつかないくらい楽しい。
影。「楽しいっていいね〜」
みや「遊ぶっていいよね」
この”楽しい”がずっと続きますように。