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#ドズル社
ルナ(*^^*)
268
#日常組
KIKU🎧️
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第十七章「第二の試練」
第二の試練王都フェルグラン、旧市街。
かつて多くの人々が暮らしていたその場所は、今ではほとんど使われていなかった。
古びた建物。
ひび割れた石畳。
風が吹くたび、どこからか木の葉が舞っている。
pe「…本当に誰もいませんね」
リナ「うん。昔はもっと賑やかだったんだけどね」
kr「リナ先輩は、この辺りに来たことが?」
リナ「何度かあるよ」
少しだけ、リナの表情が曇る。
しかし、すぐにいつもの笑顔に戻った。
リナ「でも、最近はあまり来てないかな」
rd「…」
rdは何も言わず、周囲を見渡していた。
cn「rd」
rd「どうした?」
cn「さっきから、同じ場所を三回通ってる」
rd「…」
kyo「え?」
全員が足を止める。
sn「…確かに」
snが周囲を見回す。
sn「この建物、さっきも見た」
md「オレタチ…マヨッタ?」
tr「王都に入ってまだそんなに経ってねぇぞ!?」
pe「rd先輩!?」
rd「…俺たちは、迷ってない」
kyo「いや迷っとるやろ」
rd「違う」
rdは地面を見る。
rd「道の形が変わってる」
kr「…!」
その言葉と同時に、石畳がゆっくりと動き始めた。
ゴゴゴゴゴ…。
pe「うわあああ!?」
tr「おおっ!?」
sn「地面が動いてる!?」
リナ「みんな、動かないで!」
リナが杖を地面に向ける。
リナ「《リーフ・センサー》」
地面の隙間から小さな植物の根が伸び、石畳の下へ潜り込んでいく。
リナ「…分かった」
rd「何が見えた?」
リナ「この街全体に、魔法陣が埋め込まれてる」
kyo「街全体!?」
リナ「うん。私たちが歩くたびに、道が変わる仕組みみたい」
cn「じゃあ、ずっと歩いても出られないってこと?」
リナ「たぶんね」
pe「たぶん!?」
tr「なら、全部壊せばいいんじゃねぇか?」
kyo「お前はすぐ壊そうとすんな!!」
tr「でも早いから!」
ru「…いや」
ruが周囲を見る。
ru「壊したら、別の仕掛けが動くかもしれない」
rd「その通りだ」
rdは目の前の道を見つめる。
rd「これは戦闘じゃない」
kr「…試験だな」
すると―
どこからともなく声が響いた。
??「第二の試練」
全員が振り向く。
??「十人の中から、正しい道を選べ」
pe「また!?」
??「ただし―」
声が途切れる。
そして、十本の道が一斉に現れた。
??「正しい道は、一つだけだ」
ガシャン!
道の入口がそれぞれ閉じられる。
sn「十本…」
md「ヒトリヒトツ?」
??「違う」
声が笑う。
??「十人で、一つの道を選べ」
その瞬間、声が消えた。
しばらく沈黙が続く。
kyo「…めんどくさっ!!」
pe「ですよね!?」
rd「全員、意見を出してくれ」
kr「まず、魔力の流れを見る」
sn「僕も調べます!」
リナ「植物の反応も見てみるね」
十人がそれぞれ道を調べ始める。
rdは風の流れ。
krは水の動き。
peは光の反射。
snは魔力の流れ。
trは地面。
mdは土の状態。
kyoは雷の残留魔力。
ruは周囲の炎属性魔力。
cnは影。
そしてリナは植物。
しかし―
sn「…全部同じ…」
kr「こっちも」
pe「光の反応も全部一緒です」
md「ツチモゼンブオナジ」
tr「俺も分からん!」
kyo「堂々と言うなや!」
リナ「植物も同じ…」
十本の道。
どれも違いがない。
pe「じゃあ、どうやって選ぶんですか?」
rd「…」
rdが目を閉じる。
風が吹く。
十本の道。
そのすべてから、同じ風が流れてくる。
rd「…待て」
kr「何か分かった?」
rd「道じゃない」
rdが振り返る。
rd「見る場所が違う」
全員がrdを見る。
rd「この試練は、正しい道を探せと言っている」
rd「でも、道そのものには違いがない」
sn「…じゃあ?」
rd「俺たちが探すべきなのは―」
rdが空を見上げる。
rd「道を作っているものだ」
リナ「…魔法陣?」
rd「ああ」
リナがハッとする。
リナ「じゃあ、植物の根を使えば…」
リナが地面に手を添える。
リナ「《リーフ・センサー》」
今度は周囲の植物ではなく、地面の奥へ魔力を流す。
すると―
一本だけ。
植物の根が、他とは違う方向へ伸びていった。
リナ「…見つけた」
pe「どこですか!?」
リナ「この道」
リナが指差したのは、十本のうち一番小さな道だった。
tr「これか!」
kyo「ほんまに合っとるんか?」
リナ「分からない」
pe「えぇ!?」
リナ「でも―」
リナは笑った。
リナ「この道だけ、魔法陣の中心に向かって植物が伸びてる」
sn「つまり、道じゃなくて魔法陣の中心に繋がってるってことですか」
rd「行こう」
十人がその道へ進む。
一歩。
二歩。
三歩。
何も起こらない。
pe「…大丈夫そうですね」
その瞬間。
―パァァァッ!!
目の前に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
そして、空中に文字が現れる。
『第二の試練―合格』
pe「やったぁぁぁ!!」
tr「よっしゃあ!!」
kyo「疲れたわ…」
md「オレ、アタマツカッタ…」
sn「僕も…」
cn「俺は何もしてない」
md「ソウダネ」
cn「ひどい」
リナ「でも、みんなで考えたから解けたんだよ」
rd「…ああ」
そのとき。
魔法陣の中心に、一枚の黒い羽根が落ちた。
kr「…またか」
rdが羽根を拾う。
しかし今回は、羽根に小さな文字が刻まれていた。
『六人目は、まだ生きている』
kr「…!」
krの表情が固まる。
pe「krさん…?」
rd「…六人目」
リナが羽根を見つめる。
その顔から、笑顔が消えていた。
リナ「…そんな」
sn「リナ先輩?」
リナ「…ううん」
リナは羽根から目を逸らす。
リナ「なんでもないよ」
しかし。
その声は、明らかに震えていた。
─第二の試練は終わった。
けれど。
十人の中に、新たな疑問が生まれた。
六人目の守護者は、本当に生きているのか。
そして─
リナは、なぜその言葉に反応したのか。
─第十八章「六人目の記憶」へ続く。
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