テラーノベル
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「お待たせ。話って何だった?」
満面の笑みの阿部が、宮舘に声を掛けて来た
「何か、良い事でもあったのか?」
あまりに笑顔が眩しくて、宮舘は思わず聞いてしまう
「いやぁ〜今日行った店が美味しすぎて…【阿部ちゃん、リサーチ上手過ぎ〜】って翔太に凄く褒められてて…///また近い内に、ご飯行く事になったんだぁ〜///」
「そうなんだ…」
惚気話というか何というか…
分かりやすくデレデレして
締まりの無くなった、阿部の表情
翔太が、そこまで褒めるという事は
よっぽど飯が美味かったのだろう…
たったそれだけの、やり取りに
『また近い内に、飯に行く?』
最近、ショウタが出て来たせいで…翔太とゆっくり出来ていない宮舘は
こちらも分かりやすく嫉妬して…
阿部を、人気の無い場所へ連れ出した
「あのさ…俺と翔太…。付き合ってるから」
「は?」
宮舘は、ハッキリと阿部に伝え
阿部も、ハッキリ固まった
「それに俺達、同棲もしてるから」
「え?」
やはり、歯に衣着せぬ物言いで…
阿部は先程から一文字づつしか、返せていない状況だった
「怒っている訳じゃ無いから…誤解せずに聞いて欲しい」
こう前置きしておかないと…
誤解される恐れがあった為、あえて先に口にした
「阿部は、翔太が好きな訳?」
「えっ…あの…俺、何も知らなくて…」
しどろもどろで、今彼に浮気相手が詰められている様な心境に…
「だから…俺は、怒ってないよ。事実確認してるだけ」
その言い方が、そのものズバリと怖いのだが…
宮舘の方には悪気は無い
コメント
4件
怖い、怖いって❤️