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あの日から、少しだけ変わった。
翔太からの連絡が増えた。
朝に「おはよ」と届いたり、仕事終わりに「今日疲れたー」と送ってきたり。
康二も、自然に返信するようになった。
いつの間にか、翔太とのメッセージが一日の中で当たり前になっていた。
そんなある日の夜。
翔太:明日、少し会える?
康二:うん。仕事終わりなら大丈夫やで
翔太:よかった
それだけのやり取りだった。
けれど翌日。
翔太が選んだ場所は、二人が初めてプライベートで行ったカフェだった。
「ここ、久しぶりやな」
「ほんまや」
二人で席に座る。
いつも通りの会話。
仕事の話をして、最近あったことを話して。
でも、今日は少しだけ違った。
翔太が、いつもより静かだった。
「……翔太?」
「あの日から、少しだけ変わった。
翔太からの連絡が増えた。
朝に「おはよ」と届いたり、仕事終わりに「今日疲れたー」と送ってきたり。
康二も、自然に返信するようになった。
いつの間にか、翔太とのメッセージが一日の中で当たり前になっていた。
そんなある日の夜。
翔太:明日、少し会える?
康二:うん。仕事終わりなら大丈夫やで
翔太:よかった
それだけのやり取りだった。
けれど翌日。
翔太が選んだ場所は、二人が初めてプライベートで行ったカフェだった。
「ここ、久しぶりやな」
「ほんまや」
二人で席に座る。
いつも通りの会話。
仕事の話をして、最近あったことを話して。
でも、今日は少しだけ違った。
翔太が、いつもより静かだった。
「……翔太?」
「ん?」
「今日なんか変やで」
「やっぱ分かる?」
「分かるよ」
翔太は少し笑った。
そして、テーブルの上に置いていた手をぎゅっと握る。
「……俺、今日ちゃんと言おうと思って」
「何を?」
翔太はすぐには答えなかった。
一度、息を吐く。
そして、康二を見る。
「俺、康二のこと好き」
康二は何も言えなかった。
「最初は、店員さんとして気になっただけだった」
翔太がゆっくり話す。
「でも、何回か会って、話してるうちに……もっと会いたいって思うようになった」
「……」
「連絡来たら嬉しいし、康二の関西弁聞くと安心するし」
そこで少し笑う。
「でも、それだけじゃないって分かった」
康二の胸がいっぱいになる。
「俺、康二と付き合いたい」
静かな店内。
その言葉だけが、はっきり聞こえた。
康二は少し俯いて、笑った。
「……俺も」
翔太が顔を上げる。
「え?」
「俺も、康二のこと好き」
今度は翔太が言葉を失った。
「……ほんと?」
「うん」
「……よかった」
翔太は小さく笑った。
その笑顔を見て、康二も笑う。
「でも、一個だけ」
「ん?」
「これからも、ちゃんと普通にしてな」
「普通?」
「うん。アイドルとか関係なく」
翔太は少し考えてから、
「……分かった」
と答えた。
「じゃあ、康二も普通にして」
「俺?」
「うん」
「どういう意味?」
「敬語使わない。遠慮しない。関西弁も隠さない」
康二は思わず笑った。
「それはもう無理やな」
「なんで?」
「翔太とおると、どんどん出てくるもん」
翔太が笑う。
「じゃあ、それでいい」
*
店を出る。
夜の街を二人で歩く。
さっきまでと同じ道。
同じ景色。
なのに、何かが違う。
「翔太」
「ん?」
「……これからよろしくな」
翔太が少しだけ照れたように笑った。
「こちらこそ」
そして二人は、誰にも知られない恋人になった。
ただ一つ。
この日、二人はまだ知らなかった。
人気アイドルと一般人。
その恋を続けるには、二人だけでは守れないほどの秘密が必要になることを。
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