テラーノベル
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僕を連れて行って
雨に溶けて染み込んでしまう前に
見えないまま掴みたいとか
どうせ叶わないことだから
手はずっと濡れていて
いつか滑って落としてしまうこと
まだ気付いていなかった
コメント
5件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! まさか今回は…「稲葉曇」様の 「ロストアンブレラ」ですか?!! 凄く好きな曲です…!!! どうやら語り手は 誰かに連れて行かれたい様ですね… 恐らく誰かが染み込んでしまわない様に 自分が守りたいのでしょうね… ですが手がずっと濡れているからか 恐らく誰かの手を握ろうとしても 握れなかったのでしょうか…? いつか語り手が誰かを守れる事を 願います…
いやあ、140話まで来てこの詩的な一編……すごく心に沁みました。雨に溶ける、見えないものを掴みたい、滑って落とす——どのフレーズも“触れたいのに触れられない”もどかしさと、それでも手を伸ばさずにはいられない切なさが詰まってて。特に「手はずっと濡れていて」って一文、日常的な濡れが喪失の予感に変わる瞬間がたまらないです。ここまで積み重ねてきた物語の重みが、短い言葉に凝縮されてる感じがしました。