テラーノベル
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『おつすてっぷー!』
配信終了。
コメント欄が勢いよく流れていく。
『今日も神配信!』
『7人ほんと好き』
『また次も待ってる!』
やなとは、
その文字をぼんやり見つめながら、
ゆっくり配信画面を閉じた。
しん、と静かになる部屋。
さっきまで笑っていた声が、
まだ耳に残っている。
やなとは椅子にもたれながら、
小さく息を吐いた。
その時。
ぴろん。
グループ通話の通知。
「……あ。」
通話に入ると、
すでに何人か集まっていた。
『やなと〜』
最初に反応したのは、
らおらお。
「らおらお」
『今日やばかったなw』
その横で、
ゆたたとにっしーの笑い声が聞こえる。
『あれ絶対事故だったってw』
『いや面白すぎた』
いつもの空気。
いつもの時間。
やなとも自然と笑った。
でも。
「あれ、だいくんは?」
やなとがそう聞くと、
少しだけ間が空く。
『録音終わってないらしいよ』
おさでいが答えた。
「そっか」
『最近忙しそうだよね〜』
ばなばなが軽く言う。
話題はそのまま別の方向へ流れていった。
誰も気にしていない。
それが普通だ。
活動してれば、
タイミング合わない日だってある。
分かってる。
ちゃんと分かってるのに。
──最近、全員揃わないな。
ふと、
そんなことを思ってしまった。
前までは、
誰か1人いないだけで、
「え、どうしたの?」って騒いでいたのに。
今は、
「そっか」で終わる。
大人になっただけ。
忙しくなっただけ。
なのに。
「……。」
やなとは、
通話の賑やかな声を聞きながら、
少しだけ視線を落とした。
『やなと?』
不意に、
にっしーの声。
「……え?」
『静かじゃない?』
「あー、ごめん。ぼーっとしてた」
笑って返す。
すると、
みんなも特に気にした様子なく、
また会話を続け始めた。
そのことに安心して。
少しだけ、
寂しくなった。
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