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白米のお米抜き
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PSS(ネタエビ)
第2話:焼き芋とペットショップの首輪
部屋に連れ帰り、まずはぬるま湯を絞ったタオルで全身を丁寧に拭いてやった。毛並みは濡れてペタリと皮膚にへばりついていたが、乾いてくるにつれて少しずつフワフワとした不思議な質感が戻ってきた。やっぱり犬とも猫ともつかない。狐や狸のようでもあるが、どこか現実の生き物から少しだけズレているような、妙な浮遊感があった。
さて、困ったのはご飯だった。
急いで近所のコンビニとドラッグストアに走り、ドッグフードの缶詰とキャットフードのパウチ、それから子猫用のみるくを買ってきた。お皿に入れて鼻先に差し出してみたものの、そいつは「ふん」と鼻を鳴らしてぷいっと横を向いてしまう。
「贅沢だな。お前、お腹空いてないのか?」
途方に暮れた僕が、自分が夕飯用に買っておいた焼き芋をレンジで温め直し、一口サイズに割って食べていると、膝の下から熱い視線を感じた。見下ろすと、そいつが目をキラキラと輝かせ、前脚を僕の膝にちょんと乗せておねだりをしている。
ためしに小さくちぎった焼き芋を差し出すと、ハグハグと実に美味しそうに食べ尽くした。
「お前……焼き芋が好きなのか」
お腹がいっぱいになると、そいつは僕の膝の上で満足そうに丸くなり、喉を「ゴロゴロ」とも「キュウキュウ」とも取れない不思議な音で鳴らし始めた。
僕はポケットの中に手を入れた。さっきドラッグストアの帰りにペットショップで買ってきた、一番小さな青い首輪が指に触れる。鈴がついた可愛らしい首輪だ。そいつの首にそっと巻いてやろうかと思ったけれど、気持ちよさそうに眠る姿を見て、今はまだポケットの底にしまっておくことにした。
「名前、どうしようかな」
僕が呟くと、そいつは夢の中で耳をパタパタと揺らしていた。
コメント
1件
読ませていただきました🍠 焼き芋を前にした小さな子の目がキラキラしてる様子がすごく可愛くて、思わず頬が緩みました。ドッグフードもキャットフードも断るのに、焼き芋には「ハグハグ」って……好みがはっきりしてるのがまた愛おしいですね。 青い首輪、まだポケットの中なんですね。まだ名前も決まってない関係性の、距離感の描き方がすごく丁寧で、これからどう育っていくのか楽しみです。続き、気になります🌷