テラーノベル
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若井さん視点のお話です。あの寝言にも続きがあって、という感じです。
side.若井
俺は涼ちゃんの家に泊まりがけで遊びに行くのが大好きだった。
どんなに、忙しくっても涼ちゃんと2人でいると素の自分で居られて心地よくて、癒されるから。
それも本当だけど、もうひとつ理由があった。
散々2人でゲームに熱中して疲れて大人2人で十分寝られるくらいおっきなベッドに寝転ぶ。
前はソファで寝たり、布団を別に用意してくれてたけど少し前に若井がよく泊まりにくるから大っきいベッド買ったんだって自慢するように涼ちゃんが教えてくれた時はすごく嬉しかった。これからも泊まりに来ていいってことだし、一緒に寝るのを当たり前のように思ってくれてることが本当に嬉しかった。
ふかふかのベッドで俺は夢を見ていた。夢の中で俺はメンバー2人となにか話をしていて、元貴に感謝を込めてすき、と伝えた。それを見ていた涼ちゃんが明らかに不満そうな顔をしてて俺は笑ってしまう。
元貴は好きだよ。
でも。
涼ちゃんのほうがもっと大好き。
涼ちゃん!って名前を呼んで、夢の中で俺は涼ちゃんを抱きしめた。
そのまま、たぶん現実でもつい涼ちゃんを探してたんだと思う。いつも手が触れる距離に寝ているはずの温もりがいくら探しても見つからなくて、そこでハッキリ目が覚めた。
「···涼ちゃん?」
いつもは目が覚めても隣で眠っているはずの涼ちゃんがいない。
リビングに探しに行くと、ソファで眠っている涼ちゃんがいた。
なんで、こんなところで寝てるんだろう?理由はわからなかったけど、見つけて安心した俺は床に座って涼ちゃんの顔の側に頭を乗せて、気づけばそのまま眠っていた。
「どうしたの?なんで、ここに」
朝方、目が覚めた涼ちゃん聞かれた俺はうとうとしながらも素直に答える。
「起きたら、いなくて···探した···」
そういうと寒いからおいで、とソファの隣を開けてくれたから俺は寝ぼけているフリをして涼ちゃんの足を枕にして目を閉じた。
涼ちゃんの手が俺の髪を優しく撫でてくれているのを感じて心臓がドキッと高鳴る。
夢の中で大好き、と伝えた後の涼ちゃんの答えはわからなかった。
僕も好きだと言ってほしい。
本当は夢の中じゃなく現実で。
コメント
3件
すごく素敵なお話で、今初めて読ませていただいて、早く知りたかった〜っと後悔してます✨ 2人とも切ない💦