この作品はいかがでしたか?
21
この作品はいかがでしたか?
21
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
扉のところで走って来た女性がぶつかってきてあやうく倒れるところだったのを、扉の取っ手につかまってかろうじてこらえた。
危ないな~と思ってその女性を見ると謝るどころか私を睨んでから中に入っていく。
ふと総務の佐藤さんを思い出す、彼女は何に対してけん制しているのか、なにが気に食わないのかただ私という存在が気に入らないと言われても困る。
今の女性だって自分からぶつかってきて私を睨むとか・・・
自分のあずかり知らぬところで悪意をぶつけられることがあるのは正直しんどい。
外に出て何気なく振り返る。
さっきまで私が座っていた席にぶつかって来た女性が座っていた。
最低・・・時間差で他の女とも待ち合わせしていたとか、全メニューを注文すればよかった。
私って男を見る目がないんだとつくづく痛感した。
胸がムカムカする
食べすぎかもしれない。
いや、そうじゃなくて・・・と、心の中で一人ツッコミ一人ボケをしてみた。
時間の確認をするためにスマホを取り出すと賢一からのLINEのお知らせが入っている。
→『無事に話合いはすんだ?』
→『明日の朝は9時頃に迎えに行くから』
茂と女の姿に言い知れぬ不快感を感じていたところに賢一のメッセージで浄化されたような気がした。
『話は済んですっきりしました』←(本当はイラついたけど)
『明日、どこへ行くの?』←
→『リクエストがあるならどうぞ』
『おまかせという選択はあり』←
→『あり』
『じゃあ、お任せ!楽しみ』←
→『俺も楽しみ、おやすみ』
『おやすみなさい』←
スマホをバッグにしまうと駅に向かう。
早く帰って、お風呂にゆっくり浸かってからパックをして寝よう。今更だけど