💚「舘さん、お待たせ」
今日は約束の半年記念日。
いつもより少しおしゃれをして、宮舘の家に着いた阿部。玄関で迎え入れる側の宮舘は最上級の笑顔を贈った。
❤️「やあ、来たね」
💚「会いたかった!!!」
阿部は宮舘に抱き着く。勢いよく抱き着くが、宮舘の体幹は、まったくぶれることなく簡単に阿部を受け止める。そんな宮舘を阿部はいつも頼もしいなあと思うのだ。
宮舘は人間的にも強いし、肉体的にも男らしい。そしてそれを決してひけらかさない、理想の彼氏だと思う。
💚「あのねあのね、俺ね、今日ね舘さんに話したいことがいっぱいあって!」
❤️「まあまあ。落ち着いて。時間はたっぷりあるから」
阿部は赤面して俯いた。
本当に余裕があって、かっこいい。宮舘といると、自分が如何に子供っぽいのか思い知らされてしまう。宮舘と付き合うようになってから、彼の思慮深さや落ち着きといった魅力にどんどん引き込まれていく阿部である。
宮舘が心配することなどなにもない。
阿部はもともと宮舘しか眼中にないのだから。
💚「俺、本当に舘さんがだーい好き」
❤️「俺も阿部がだーい好き」
他のメンバーなら照れて誤魔化すようなこんなやりとりも、宮舘となら成立する。
むしろ、宮舘が浴びせてくる賞賛の言葉の方が阿部にはくすぐったくて、嬉しいことの方が多い。
2人はテーブルに向かい合って、ワインで乾杯をした。
酒に詳しい宮舘が選んだだけあって、ものすごく上質のワインだ。テーブルに所狭しと載った数々の料理も宮舘が全力で腕を振るっただけあって、どれもこれも美味しかった。
食後、夢心地で阿部は宮舘の膝の上で甘える。
💚「ねーえ、舘さん」
❤️「ん?」
💚「俺ねぇ、今、めちゃくちゃ幸せ」
呂律が回っていない恋人のほの赤い顔に、宮舘の頬も緩む。
夏には2人でハワイに行くことも決まった。そして、渡辺の傷跡の写真も見せてもらった。舘さんて昔っからやっぱりヒーローなんだねなんていう嬉しい言葉のおまけつきで。
❤️「幸せなのは俺の方だよ。いつもそばにいてくれてありがと」
💚「やん。嬉しい」
❤️「結構酔ってるね。今日は早めに寝る?」
💚「やだ…。だって…」
上目遣いになる阿部に微笑み、宮舘はそっと口付けをした。
コメント
2件
舘様ロイヤル❤️ 阿部ちゃんが惚れるのも無理ないね🤭