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「ioとイタ王様は、連合国の捕虜になる事になったんね」
一息でiоは全部を言ったんね。
「「なんね?」」
伊華と、イタリア様の驚いた声が重なったんね。
「イタリー、ごめんなんね。ioは、上手くできなかったみたいなんね」
イタ王様は、今までに見せた事の無いぐらい、寂しそうで、申し訳無さそうで、苦しそうな顔をして、悲しそうにそう言ったんね。
「ねえ、パッパ?嘘だよね?嘘って言って欲しいんね」
イタリア様は涙声になりながらイタ王様の軍服を掴んでそう言ったんね。
「イタリー、ごめんなんね。本当に、ごめんね」
イタ王様は、優しい声で、でも、悲しそうにイタリア様の肩に手を置いてそう告げたんね。きっと、いや、絶対に、イタ王様もiоとおんなじ心境なんね。
「ねえ、姉さん?嘘なんね?こんなダジャレ、 全然笑えないんね」
伊華は、iоの真っ白の軍服のスカートを掴んで、涙声で話し掛けたんね。
「嘘じゃないんね」
iоは涙をグッと堪えて、その一言しか言えなかったんね。
「じゃあ、じゃあ!ioも一緒に行くんね」
は?伊華も一緒に?そんな事したら、目の前でiоが死ぬところを見ることになるかも知れないんね。そんなの、伊華には辛すぎるんね。伊華に危害が加えられるかも知れないんね。それも駄目なんね。伊華が来ないように、iоが死んでも、傷付かないようにするためには、どうしたらいいんね?
簡単な事なんね。
iоの事を嫌いになったら良いんね。
「巫山戯んな。お前なんかが一緒に行って何になるんだ。お前の事なんて始めっから大嫌いだった。何時も姉さん、姉さんって後ろをついて回って、うざったらしかった。これでもう顔を合わせなくて済むと思うと精々するわ」
昔のように心を殺して、何も感じないようにして、冷酷非道の王華になるんね。
「な、んで、そんな事、言うん、ね?」
あぁ、iоは最低な姉なんね。伊華が怯えて、震え上がってるんね。今にでも抱きしめて慰めたいんね。でも、それは駄目なんね。心を殺して、仮面を被るんね、王華!
「はあ〜、その手をどけろ。煩わしい」
もう溢れ出そうな涙を隠す為に、そうiоは吐き捨てて、イタ王様の手を取って、早々に、家を出たんね。