テラーノベル
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この物語誰か書いてくれん???忙しすぎて、設定しか書いてない…
『依存するくらい、愛してる。』
1.「なんで、お前は──」
初兎は、教室の隅っこで鞄をガサガサと漁りながら、ちらりと時計を見た。
放課後。クラスメイトたちはもうとっくに帰って、夕陽がカーテン越しに揺れている。
「……今日も来るんか、あいつ」
小さく吐いたため息の先に、スマホの通知が光っていた。
“屋上で待ってる。”
差出人は、悠佑(ゆうすけ)。毎日のように送られてくるメッセージ。
悠佑――あいつは、俺のことを**“異常なまでに”好き**でいてくれる。
朝の登校時も、昼休みも、放課後も。
俺が誰と話したか。何を食べたか。どんな顔をしていたか。すべて把握している。
いや、それだけやない。
SNSはすべて監視されてるし、俺の部屋の近くに来た形跡すらある。
──まるで、ストーカーや。
でも、俺はそのメッセージに返信もせんと、無言で教室を出た。
2.「お前以外、いらんのや」
屋上のドアを開けた瞬間、冷たい風と共に、悠佑の気配が押し寄せてきた。
フェンスの前に立つその姿。黒いパーカーに、いつもの無表情。けど、俺を見るとふわりと微笑む。
「初兎、来てくれてありがとな」
「……お前が来い言うたんやろ」
「でも、来るかどうかは、初兎の自由やったやん?」
「はぁ……」
俺は隣に立つ。悠佑はすぐに距離を詰めて、俺の肩に手を置いた。
その手が、怖いくらいに震えてるのがわかる。
「なあ……今日、話してたやろ、クラスの女子と」
「は? 数学の宿題の話や。別にどうでもええやろ」
「でも、お前、笑ってた」
「……笑うくらいええやんけ」
「いやや。俺の前だけで笑って。俺だけに笑って」
「お前……ほんま、病気やろ」
「うん。病気や。でも、初兎のこと好きすぎて、治す気もない」
そう言って、俺の指を絡めてきた。
指先が、ぴたりと重なる。
ひやりとした感触。でも、それを振りほどく気にはなれへんかった。
「初兎……お前が、俺のこと嫌いになったら、どうしようって、毎日考えてまうんや。怖くて、怖くて、夜も眠れへん」
「…………バカ」
「せやから、お願いや。お前も、俺だけ見て」
言葉が詰まる。
ほんまに、こいつは気持ち悪いくらい俺のことが好きで、
それが──たまらなく、うれしい。
「俺も、お前以外、いらんわ……って言ったら、どうする?」
悠佑の瞳が、一瞬だけ潤んだ。けど、すぐにそれを隠すように、にやりと笑った。
「そんなん言われたら、俺もう、壊れてまうで」
「壊れてもええよ。俺の隣で壊れるなら」
「……ほんまに、ほんまに、初兎、俺のもんになってくれるん?」
「……最初から、逃げる気なんてなかったわ」
俺はその手を、握り返した。
3.「共依存、それでええやん」
それからの日々は、まるで夢みたいやった。
悠佑はますます過激になっていった。
俺のスマホの位置情報は、常に送られてて、
下校中に他のやつと立ち話をしてたら、数分後にはメッセージが飛んできた。
『今すぐやめて』『帰って』『俺だけのもんやろ?』
一度、クラスの女子に告白されたことがあった。断ったのに、その子のSNSが突然凍結されたとき、悠佑は何も言わず、俺の手を引いて帰った。
普通なら怖がって逃げるかもしれへん。
でも俺は、そんな悠佑が、嫌いやなかった。
誰よりも俺を欲しがって、
誰よりも俺を理解して、
誰よりも俺を壊したがる。
「お前の愛し方、ほんま最低や。でも、俺にはそれが……ちょうどええわ」
ベッドの上で、俺が呟いた言葉に、悠佑は嬉しそうに微笑んだ。
「それなら、一生このままでいこな?」
「おう。共依存でも、なんでもええ。お前だけおれば、ええわ」
夜の中、重なった体温の中で、俺は確信した。
この狂った世界の中で、唯一まともなのは、
お互いに依存しあうこの関係だけやって。
【ラストシーン】
高校卒業後。
都会の片隅、狭いワンルームで、俺らはふたりで暮らしとる。
バイト帰りの俺を、悠佑はいつも玄関で待ってる。
「おかえり。今日は誰とも話さんかった?」
「……俺が嘘つくと思うんか?」
「ちゃうよ。心配なんや。お前は、俺だけ見とってくれたらええ」
「心配せんでもええ。お前以外、目に入らんわ」
「……好きすぎて、怖い」
「俺もや。けど、怖くても、離れられへんやろ?」
ふたりで笑った。
歪んでるって、誰かが言うかもしれん。
けど、他人の普通なんか、俺らにはどうでもええ。
壊れてても、依存してても、
お互いを“必要とし合える”ことだけが、
俺らの幸福や。
──共依存、それが俺たちのハッピーエンドや。
べつにさぁ…のべるじゃなくてもいいからぁ‥誰か書いてや〜…
コメント
4件
共依存うまうま…
共依存は美味しい…
共依存美味しい(((