第10話「最初からバレていた」
ついに敵も居なくなり、仲間の大半が殺られた。
俺たちの国が勝利した。
Tom「隊長、我々の国が勝利しましたね…。」
tord「あぁ、そうだな。」
Tom「早く、基地に戻りましょ…」
tord「その必要は無い。」
Tom「え?…」
そう言うと隊長は銃を取り出し、俺の方に向けた。
Tom「た…隊長?……」
tord「お前は、No.2……いや、」
tord「eddに無駄な教育ばっか受けさせた…と、」
Tom「?!……なんで、その名前を…」
tord「eddと遊園地に行ったり、時には訓練をサボったり、」
tord「そして、何よりeddのあの感情の示し方。何かおかしいとmattに伝えて、」
tord「全てはmattに教えて貰った。mattはもう死んじまったがな。」
Tom「……あの時、mattが居たのは…そういう事だったんですね…」
tord「あぁ、そういう事だ。」
隊長が、銃をこちらに向けたまま少し近づいてきた。
Tom「隊長…」
tord「俺もな、家族を失って」
tord「もう居場所がないのと同然だ。お前も家族を失っただろう?」
Tom「そう…でも!…だけど隊長…!」
tord「お前は列記とした裏切り行為をした。お前は今から俺に殺される。そして、俺も後で死ぬ。」
tord「もう、こんな世界とはおさらばだ。」
Tom「……」
tord「この先、平和な世界になってたらいいな。Tom。」
Tom「……」
そう言われ、俺は銃で殺されてしまった。
更に時は流れ、2ヶ月後。
edd「Tomさん!!……Tom…さん……!!」
edd「……ここ、凄い生臭い…」
edd「死体だ……」
焼かれて溶けてる人も、銃や爆弾で死んでしまった人。
edd「そんな……みんな……?」
あそこに、Tomさんがいる。
でもなんだか様子がおかしい。
edd「あ!Tomさん!!……Tomさん!」
返答がない。
edd「……死んじゃってる…?」
そんなことを思ってたら、雨が降ってきた。
サー……
edd「うっ……身体が…痛い…」
edd「Tomさんの服のおかげでちょっと痛くない…」
edd「でも…Tomさん、寒そうだから……」
僕はTomさんからずっと貸してくれた服をやっと返して、布団の代わりに服をかけた。
さっきより痛みが増した気がする。
身体からバチバチと何かが壊れてく音がする。
edd「Tomさん……To…m、さ……ん…………」
僕は、Tomさんの隣に身体が倒れ、僕の身体が完全に壊れていくのを感じた。
to be continued……
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