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コメント
2件
ああーー!!分かってきたような分からないような… 取り敢えずマシュー、忘れられてたんだね👍️
『ちょっと待て、歳を…取らなくだと…?』
「私と契約をしたのです。」
「私は信仰がある限り生き続ける、”神”ですから。」
「やっぱりね。」
フランシスはわかっていたかのような反応をした。
俺は2人の雰囲気について行けず、 マシューのことを聞こうとする。
『アルフレッドのことはわかった。』
『マシューはどこなんだ。』
「おや、覚えていらっしゃるのですね。」
ボソッ
「記憶から消し去るまじないは効きませんでしたか。」
『え?』
「いえ、何でもございません。」
少し聞こえた気がする。
記憶から消し去る…まるで神隠しのようだ。
マシューのことを忘れそうになったのはそのせいだったのか。
『で、マシューはどこなんだ?』
重要なのはそこだ。
マシューを連れ戻すために山奥に入ったのだから。
「マシューさん、いらっしゃい。」
「…はい。」
「この方たち、あなたに用があるそうですよ。」
廊下から入ってきたのは、可愛らしくめかしこんだマシューであった。
人前に出るのが恥ずかしいのか、少し顔を赤らめていた。
『マシュー、心配したんだからな。』
「どなたでしょうか?」
『え?』
冗談とは思えない。
マシューは、本当に俺の事が分からないかのように首を傾ける。
マシューの記憶は消しさられたとでも言うのだろうか。
『お前、何言って…』
「…?」
「無理に思い出させようとすると、心身に支障が出ますよ。」
「もう、マシューさんは貴方のことを覚えていないのですから。」
菊は、俺に少し憐れむような視線を向けながら説明をした。
やっと理解が追いついた頃、俺は菊を睨み、菊を追い詰めようとする。
『…それで、記憶は戻せないのか?』
『戻したくないとでも言うのなら、力尽くで戻させるが。』
最後の希望は、菊の一言でいとも簡単に打ち砕かれた。
「戻せますよ。戻しませんが。」
『…そうか。』
『残念だ。』
気づけば、俺は菊の胸元を掴んでいた。
少しやりすぎたと思ったが、菊の表情は揺らがず、意志を曲げるつもりはないようだ。
『本当に戻さないというのなら、俺はお前をどうすることもできるんだぞ。』
「おいっ、アーサー!」
フランシスが横から止めに入ろうとするが、俺は止まらない。
いや、止まれない。
そんなとき、か細く懇願するような声が耳に入った。
振り向くと、マシューと目を覚ましたアルフレッドが瞳を潤ませながらこちらを強く見つめていた。
「菊に何してるんだい…?」
「菊さんから離れてください…!」
『っち…』
俺は少し不満に思いながらも自分の行動を悔い、菊を離した。
2人にこんな顔をされては、居心地が悪い。
『本当に戻す気はないんだな。』
「ええ。」
冷静になった俺は菊を問い詰める。
力で捩じ伏せられないのなら、言葉で言い込めるしかない。
『なぜ戻さない?』
「戻しても私に利点がないからです。」
実に効率的な回答だ。
呆れすぎて一周まわって尊敬できるほど率直である。
「もう暗いですし、泊まっていきますか?」
『え?』
さっきまで胸ぐらを掴んでいた男たが、泊めてくれると言うのならありがたい。
俺はここがどこだか分からないのだから。
驚いたのは俺だけではなく、フランシスも目を丸くする。
『そうしてくれるなら、ありがたいが。』
「記憶を無くしたてのアルフレッドさんは不安定ですが…」
『おい、待て。』
信じ難い言葉が聞こえたため、聞き返す。
冗談であって欲しかった。
『アルフレッドも…なのか、?』
「ええ、私やこの社の方以外覚えてませんよ。」
「アルフレッドさん、マシューさん、改めてアーサーさんに自己紹介を。」
衝撃で言葉が出ない俺に向かって、アルフレッドは初対面の時のような笑顔を向ける。
「俺はアルフレッド・F・ジョーンズ!」
「此奴は…」
「マシュー・ウィリアムズです…」
『そんなの、もう知ってるっての。』
目の奥がじぃんと熱くなり視界が滲む。
2回目に聞いた自己紹介で、2人は本当に俺を覚えていないのだと実感する。
確かに、会って1日だ。
でも、友達”だった”んだ。
一緒に遊んだ記憶は、俺にしか残っていない。
“忘れられる”って、こんな感覚だったんだな。
そんなことを思うと疲れがどっと襲い、そのまま俺は気を失うように眠ってしまった。
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