テラーノベル
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二十三度目の夏が来てしまった。
蒸し暑く肌に服がベタ付く不快感を今年もまた経験するらしい。
今年は特に暑い夏の予報、薄暗い部屋で見た天気アプリにそう書いてあった。
年々上がっていく気温に多分人類は暑さで滅びるんだろうなとは思う。
そう思いながら机の上に置いてある紙に手を伸ばす。
今月の家賃をまだ払っていなかった。
うちのアパートの大家は面倒くさい人間だ。今月も早めに払わないとあの大家にまたガミガミ言われるんだろうな。
家賃を払う為には金が必要。
じゃあその金を稼ぐには…?
生憎、俺にはまともに金を稼ぐ手段を持っていない。
結局、汚いジジイを相手にする他ないのか。
それしか俺には残されてないのかもしれない。
勿論夜だけで生きているわけではないが、今のバ先は先輩がクソだ。
なんで俺にだけ罪を擦りつけるんだよ。
あー…それで店長に怒られて、それなのに俺は気を付けますの一言を一生言ってるんだろうか。
あれ…それってただの虚無じゃないか?
起きて、安い飯を食って、バイトして、罪もなく怒られて、帰って、体を売って、そして寝る。
毎日同じようなことをしている気がする。
人生ってこんなつまらないものなのか?
もっと、こう、華やかになっているはずじゃないか。
ピロン、とスマホの通知が鳴った。
確認するとそれは半年ぶりくらいの人からのLINE。
人からくるなんて久しぶりだな。正直、公式LINE以外は誰と交換しているかすら忘れてしまったが。
その送り主は元恋人のナナカだった。
あとがき…?
文章を書くのが久々過ぎるので前より下手かもしれないです。続きは書きたいと思ってます。
カンネとナナカは両方とも男性です。
コメント
3件
うわぁBLだぁ!(どっちも食える奴) やっぱり才能ありますね!ホントに憧れます…✨