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「空気が新鮮だなぁ…」
僕はアレク・ベアトリクス
今、ヌーマイスレル学園に向かっている途中です
父さんは僕に黒刀を…母さんは魔法鞄をくれました
鳥が鳴き、太陽の光は暖かい…そして誰かの叫び声……ん?
叫び声?
「助けて〜‼︎」
すると森の中から馬が引っ張る馬車の様なものが僕に向かって来た
その後ろには5体のウルフ..狼だ
目が赤く光り、真っ直ぐこちらに向かってくる
口は大きく開け、子供くらいなら丸呑みできそうだ
僕は直ぐに行動に移った
剣を鞘から抜き、炎を魔法付与した
ウルフに向かって走り出し、すれ違いざまに首を刎ねる
「抜刀術(カゲ抜き)」
ウルフからしたら目の前のものが突然消え、群れの後ろを歩いていた
その瞬間後ろを振り向く…その瞬間自分の首が刎ね、血飛沫が上がった…
初めての魔物討伐は無事勝利することができた
刀の血を振り払い、鞘に収める
それを見ていた男性が近づいて来た
「た、助かりました…」
「本当にありがとうございます」
男は深々と頭を下げ、僕に感謝した
彼は商人らしく、貿易中の商品を運んでいた所狼の群れに襲われたそうだ
綺麗な服を着ており、お金持ちにも見える
「貴方は何をしていたのですか?」
「子供の様に見えますが…」
「はい、僕は子供です..今ヌーマ・イスレル学園に向かう所です」
「なんと‼︎」
僕の言葉を聞き、驚いた様な反応をした
「そこなら、私の目的地と一緒です‼︎」
「助けていただいたお礼に連れていきましょうか?」
僕はそのまま、商人の積荷に乗らせてもらった
♦︎ ♦︎ ♦︎
「自己紹介がまだでしたね、、私は商人の(ルーカス・レイナハン)と申します」
「僕はアレク・ベアトリクス…ヌーマ・イスレル学園の生徒でございます」
その時、ルーカスは不思議そうに顔を傾げた
「まだ、制服を着てませんし…これから試験を受けるのでは?」
「はい受かりますよ..でも未来の自分はきっと合格して学園に居るので」
「なるほど…貴方は面白い人ですな」
それから数時間会話が続きある質問をされた
「どうして眼帯をつけているのですか?」
「自分は両目が生まれた時から見えないのです」
「スキルで風景は見えますが、色は見えませんし…」
「そ、それは..すみません」
「いえ、気にしないでください..今は問題なく生きていますし」
「…分かりました」
それから数分した所で僕は眠りに落ちた
瞼が閉じて完全に気を失う時、商人はこう言った気がした
「これは私からのプレゼントです…また、会いましょう…..」