目を開くと、そこは不穏な風が流れる石道の地形が何個も何個も連なる場所だった。でも変な事に、道が垂直になっていたり、歩くであろう場所が天井になっていたりと、なんとも表しがたい地形だった。周りにはまだ寝ているのか、それとも気絶しているのか、全員倒れていた。僕は少し歩くと、風が少し強くなったり、弱くなったりしていた。するといろとが起き上がった。「ここ…」目をこすりながら、周りの景色を見続ける。気付かない内に起きていたもかが説明し始めた。「ここは形霊の前門です。ここに、葉癒の破片があるはずなんですけど…見た感じ無さそうです。」どうやら葉癒の破片の入手方法は分かっていないらしく、もかは少しションボリとした。
僕はここを少し探索してみる事にした。だが、探索する場所なんてない。ただの道が連なった場所だもの。少し歩くと、道が垂直になっていて、壁になっていた。もしかしたらと思い、足を壁に付けても、壁を歩くことは出来なかった。じゃあ何故こんなに向きが多様な道があるのか?そんな事を考えていると、後ろに何かが通った気がした。慌てて振り向くと、そこには怪我をしたあさだけが居た。それからすぐに地面が揺れ始め、道が動き出した。僕はあさを抱き上げて、その道の挙動に合わせた。
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