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リサさんの元を去って、少し歩いた先に港はあった。
港には大きめな船から小さな船まで様々な船が停まっていた。
この中にリサーシュダット行きの船はあるのだろうか。
そんな疑問がふと頭によぎる。
すると、
???「おい、兄ちゃん。どこか行くのかい?」
と誰かが言われたみたいだ。
僕は辺りを見渡した。
???「そこの兄ちゃん、何辺り見渡してるんだ。あんただよ。」
アーサー「僕ですか?」
???「そうだ。何誰か何か言われてるなって感じだしてんだ。」
アーサー「すいません、気づかなくて。」
???「別に怒ってるわけじゃないんだ。何か困ってそうだなって思って声かけただけだ。」
アーサー「そうなんですね。」
その男の人は僕の背より高いため、威圧感がある。
それのせいで怒られた気がしたのだ。
???「で、兄ちゃん。何処に行きたいんだ?」
アーサー「えっと、リサーシュダットです。」
???「おっ、リサーシュダットか。だったら都合がいい。俺のやつ乗ってくか?」
アーサー「どこにあるんですか?」
???「ほら、後ろにあるだろ。」
アーサー「この大きい船ですか。」
その船は見た感じ設備がしっかりと整っていた。
アーサー「乗っていいんですか?」
???「そりゃぁ俺が誘ってるんだから勿論いいに決まってんだろうよ。あと、乗車料は要らねぇ。」
アーサー「いや、でも払った方が…」
???「要らない要らない。今日は何か嫌な予感がするってのに。」
アーサー「嫌な予感?」
???「あぁ、今日は少し波が高くなりそうなんだ。出航するか乗組員が迷ってたんだ。」
アーサー「雲行きが怪しいんですね。」
???「そういう事だ。まぁ俺が行くと決めたら行くけどな。」
アーサー「それで出航するんですか?」
???「おう、勿論だ。それに今日は予約が多かったから出航を止めるにやめれないしな。」
アーサー「確かに、大きい船ですしね。」
多くの人を乗せるのは大変なんだな。
???「あぁ、そろそろ出航しようと思ってるんだが、乗っとくか。」
アーサー「はい。じゃあよろしくお願いします。」
???「おうよ。あっ、そういえば名乗ってなかったな。」
アーサー「確かにそういえばそうですね。」
ディラン「俺の名前は『ディラン フェルディナンド』。よろしくな。」
アーサー「こちらこそお願いします、ディランさん。」
ディランさんとの会話を終えた僕は、船に乗った。
リサーシュダット行きの船があって助かった。
そんな事を考え、甲板に足をつけた。