コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
30話突破!ありがとうございます!これも皆様のおかげです!愛してます!【キショ】
第30話 シイの過去2/2
前回までのあらすじ
シイは現実世界に帰ってきた。以上。
*注意*ここから下も完全にシイ視点です
「ここが、シイの暮らす部屋ね。同居人もいるけど、仲良くしてね」
私に身内なんて居ないから、児童養護施設に預けられた。あそこの思い出は…まだ覚えているな。
「失礼します」
「えっ…あ、…どうも…」
部屋に入ると、茶髪の男の子がいた。可愛い。ショタはいいぞ。
「どうも。とりあえず、初めまして。私は佐藤しい。あなたの名前は?」
「ぼ、僕は、成井祐です…」
なるほど。祐くんというのか。可愛い名前だ。食べちゃいたい。
「えっと、祐くん、ちょっと私来たばっかりでこの施設のこと何も分からないから教えて欲しいな?」
「そ、そうなんですね。あぅ…わ、分かりました。案内します」
そして、祐くんに案内をしてもらった。この施設のルール、暗黙のルール、自分たちの部屋はどこか、何階あるのか、庭の遊具や使っていい道具、他の部屋には誰がいるのか。など。色々丁寧に教えて貰った。
「ざっとこんなところです。他にも色々ありますが、まずはこんなところでいいです」
「そうなんだ。ありがとう。祐くん」
「何かを入れる」って能力、暴発しないようにしないとな。「何かを取り出す」にも会ってみたいけど、そんな都合のいいこと。あるわけがないんだよなぁ。
「えっと、ないと思うけど、祐くんは『固有力』持ってる?」
「『固有力』ですか?少し変な能力なら…」
「ちょっとそれ見せてくれない?」
もし「何かを取り出す」なら、運命の相手ということで受け入れなくちゃいけないな。
にちのうcv.祐(過去)
「えっと、それじゃあ行きますよ?」
そう言って、どこから持ってきたのか分からない宝箱に消しゴムを入れて、鍵をしたあと、それに向かって手を伸ばした。その時、祐の髪色がオレンジに変わっていた。
そしたら、宝箱の鍵を開けていないのに消しゴムが取り出された。…。これは…。受け入れるしかないか。
「えっと、もしかしてだけど、祐くんの能力って『何かを取り出す』?」
「は、はい。その通りです」
ここであったのも運命の1つだったのか…。アヤメ。許すまじ。
「私とは逆の能力だね。それじゃあ、君が運命の相手か…」
「えっ?運命の相手って!?え?僕達付き合うの!?」
「ま、まだそこまで言ってないでしょ!」
「おらお前ら!もう就寝時間だぞ!寝なかったら罰として裸吊りだ」
「は、はい。分かりました」
そして、まだ謎のまま夜が開けるのだった。
にちのうだぞcv.施設の人
そして、なんやかんやあって付き合うことになるのだが…そこんところは「祐の過去2/2」で出るから、期待していてくれたまえ。
〜数年後〜(いきなり時間飛びすぎじゃないですか?)
「とうとう俺達も中学生だな」
「そうですけど…本当に同棲するんですか?お金とか…」
「大丈夫だって。新聞配りとか色んな手伝いやって来ただろ?貯金は大量にあるさ」
「そ、それならいいですけど」
「それに、買う訳じゃあない。借りるんだからな」
とうとう私達も中学生になって、施設から出て、この祐くんと同棲をすることになりました。中学生になる頃には、もう相思相愛になってました。
ん?なんで同棲するのかって?ずっと施設に残ればいいじゃないかって?…。色々事情があるのだよ。こっちにもな。
「ここが私達の住む場所ですか〜」
「キッチンもあるし、部屋も分けられてるからプライベートも確保できるな」
「それじゃあ、まずは家具を買いに行きましょう」
「近くにあって良かったよ。本当」
「手で運べる距離ですもんね」
「多分キツいと思うけど…」
そして、私達は同棲を初めて、ラキ君たちにも出会い、今に至ります。