「おはよー!獅子野くん!」
朝、教室に入りそうそう田中さんが挨拶をしてくれた。
「おはよう。田中さん。」
そう言うとさっきよりも笑みを増した田中さん。
「あのさー。獅子野くん!そろそろお互い苗字で呼ぶんじゃなくて、名前で呼ばない?」
少し顔を赤らめながらそう言った田中さん。
「うん。いいよ!」
たしかに、僕も最近少し肩苦しかったし。
「えっと…」
そういえば、田中さんの名前知らないな…
「あ、私は田中美咲(みさき)!そういえば言ってなかったよね!」
そう笑いながら言った田中さん…いや、美咲さん。
今は、いつもと変わらない毎日を過ごしている。
だけど…
「俺の恋人に近づかないでもらえるー?田中さん?」
そう、僕と颯馬は、恋人同士なのだ。
「話すくらいいいじゃないのよ!嫉妬深い男は嫌われるわよ?」
煽るようにそう言った美咲さん。
「大丈夫。離さないから…♡」
「キモ…」
な、なんだか置いていかれている気分だ…笑
「あ、そうだ湊。今週の土曜日空いてる?」
「ん?空いてるけど…?」
「俺ん家来ない…?」
ニコッと微笑みながらそう言った颯馬。
颯馬の家…か
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