土曜日
「お邪魔します…!」
ほんの世界に出てきそうなくらい大きいドア。
「あ、湊いらっしゃーい!」
玄関の向かいにあるドアからひょこっと顔を出した颯馬。
…可愛い、
って、そんな事思わないっ!
こいつは、誰よりも恐ろしい悪魔だっ…
そうだ。
心の中で首がもげるんじゃないかと思うほど頷く。
「湊ー?百面相してどうした?」
「あ、いや。」
顔に出てたか、
「湊?ちょっと目つぶってて?」
「え?」
なんで目を…?
まぁ、いいか。
僕は目をキュッと瞑る。
バサッ
はっ?!
多分袋をかけられたんだろう。前が見えない…
「颯馬っ!やめろっ!!」
「ちょっと我慢しててね」
語尾に星マークが付きそうに返事をした颯馬。
なにするんだ…?
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