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8月14日の午後2時頃。俺、ツカサは初めてキッズケータイを親に買ってもらった。お店から帰ってきて3時15分ごろ、ツカサは自分の部屋で水色のキッズケータイをながめながら喜びに浸っていた。ヒナにも見せて自慢してこようかな…。出来れば連絡交換も…俺は思ったことはすぐに実行したいタイプなのだ。急いでヒナに報告しようとヒナの家へ向かった。ヒナの家は俺の家から歩いて15分でつくけれど早く伝えたいので走っていった。走れば大体10分くらいにはつくと思う。走っている途中で黒猫がいた。僕と反対方面の歩道道路で座っていてこちらを見つめていた。俺が足を止めると猫は僕のきた方向へ走っていっていまった。俺はまた走り続けた。しばらく走っていたら赤色の屋根が見えてきた。ヒナの家だ。ヒナの家の前にとまり息を整える。息を整えてチャイムを押す。4秒くらいの時間差で「はーい」という声が家の中から聞こえる。ヒナが出てきた。ヒナがツカサを見上げた瞬間にツカサは話し始めた。「じゃーん!ヒナ見てよ!!お母さんたちに買ってもらった…」目線をあげて見てみるとそこには涙目のヒナがいた。「ツカサ…」ヒナは寂しそうにそう呟き、開けたドアに寄りかかり涙をこらえていた。「え、あ…ごめんヒナ。そんなつもりはなかったんだ…」もしかして、キッズケータイそんなに欲しかったのか?だったら悪いのとをしたな…「ヒナごめ…」「次は絶対に助けるからね…」謝ろうとしたらヒナの声とかさなった。あきらかにヒナの様子がいつもとおかしかった。ヒナが助けるといった?なんで?助ける?俺?いや…違う人かもしれないし…。そういえばいつも俺が家に来るとやってくる黒猫のオスのカゲロウがいないな。「あれ?カゲロウは?」少女はそっぽをむいた。あ、やばいこと聞いしまったかもしれない…どうしようと思い焦っていると「今朝死んじゃった…」ヒナがそう言った。「そ、そうなんだ…。大丈夫!きっとカゲロウ空からヒナを見守ってるよ絶対に!」そう、カゲロウはいつもヒナにベッタリだったのだ。きっと死んでもヒナを待っているだろう。「ありがとツカサ。」ヒナはそれで悲しんでいるのか…。何か元気付けてあげたい…。だけどもう門限の4時がが迫ってくる…。ヒナの玄関にある時計を見てみると3時40分をさしていた。「明日!…明日俺暇だから公園で遊ぼうよ!!ヒナは明日暇?」「明日は暇だからいいよ。午後12時半集合ね!」最後はヒナは笑っていたけどいつもと違うぎこちない笑顔だった。家に帰り自分の部屋にあるベッドにダイブした。明日はヒナが元気になれるように面白いお話集めておかなくては…。俺はその日の夜ひたすら面白い話を考え続けていた。