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ピカ tigulove
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夕方から夜に変わる途中の空。
街灯が一つずつ点き始める。
三人で歩いてたけど、さっきより会話は少なかった。
あっきぃの足取りが、だんだん遅くなる。
分かれ道の手前で、あっきぃが立ち止まった。
【あっきぃ】「……ここで」
【ころん】「うん」
【莉犬】「……どうする?」
答えを急かさないように、声を落とす。
あっきぃは、家の方向を見る。
ほんの数秒。でも、長かった。
【あっきぃ】「……帰ったほうが、いい、よね」
その言い方は、
“帰りたい”じゃなくて、“帰らなきゃ”だった。
【ころん】「……どっちが楽?」
あっきぃが、少しだけ驚いた顔をする。
【あっきぃ】「……楽、でいいの?」
【莉犬】「今はね」
【ころん】「今は、それでいい」
あっきぃは、リュックの肩紐を握り直す。
【あっきぃ】「……家に帰ったら、…っ
……また、同じになる」
声が震えないように、抑えてる。
ころん(……十分だ)
【ころん】「じゃあ」
【ころん】「今日は、帰らなくていい」
言い切ると、胸が少し痛んだ。
でも、後悔はなかった。
【莉犬】「泊まってもいいし」
【莉犬】「何もしなくてもいい」
沈黙。
あっきぃが、ゆっくり息を吐く。
【あっきぃ】「……迷惑じゃ、ない?」
【ころん】「ない!」
【莉犬】「全然!」
被せるみたいに、即答。
あっきぃは、もう一度家の方向を見る。
今度は、すぐ視線を戻した。
【あっきぃ】「……じゃあ今日は、
……ころんくんたちのとこ、行きたい」
その言葉が出るまで、
たぶん、相当勇気がいった。
【ころん】「うん」
【莉犬】「おいで」
歩き出すとき、あっきぃの歩幅が、少しだけ揃った。
【あっきぃ】「……ありがとう」
【ころん】「選んだの、あっきぃだから」
【莉犬】「それが正解」
あっきぃは、何も言わなかったけど、
背中が、さっきより軽そうだった。
ころん(……今日は、守れた)
夜の道を、三人で進む。
あっきぃが 家じゃない場所へ向かう足音は
静かで、確かだった。
次回から、あっきぃ視点に戻る!!
待たせてしまってごめんよぉ〜!
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