kn視点
今日もいつものように音楽室へと向かう
すると、音楽室に彼の姿はなかった
「毎日欠かさずここにいるのに…」
不思議に思った俺は彼を探すことにした
…と言っても彼のクラス、いつもいる場所なんか知りもしない
ただ何故か、足は屋上へと向かっていた
まるで何かにひかれるように…
屋上についた俺は辺りを見渡す
するといつもピアノを弾いている彼が風になびかれて立っていた
背を向けられているため彼の表情はうかがえないが、手には俺でも知っている”蓮の花”を握っていた
わからない、、何故かわからないけど彼をこのまま一人にしてはいけないと本能でそう思ってしまった
そう思った途端、手、足、口、全てが動いていた
kn「ねえ、そこで何やってるの?」
???「ッッ…!!」
振り向く彼の目にはたくさんの涙が溢れていた
kn「ごめんね?驚かすつもりはなかったんだ」
kn「ただ、、その、、」
kn「今君に話さないと君がどっか行っちゃうような気がして…」
???「、、、、、、」
kn「ごめん…迷惑、、だったかな、、」
???「ううん。全然そんなことないよ…」
???「ただ、、、」
kn「ただ?」
???「久しぶりに人の温かみを感じたな〜って」
kn「そう、、なんだ、、」
kn「急にこんな事言うのもなんだけど名前、、教えて欲しいな!」
kn「俺はきんときっていうんだ! よろしく!」
???「お、俺はシャークん。」
shk「好きに呼んでくれてもかまわない」
kn「”シャークん”か〜 いい名前だね!」
kn「そういえばクラスどこなの?」
なんて色んなことを質問していくうちにシャークんは段々と心を開いてくれるようになった
kn「そういえば屋上で何してたの?」
shk「本当は、、、死のうと思ってたんだ…」
shk「もうこんな人生嫌になってさ…笑」
shk「自分の最後くらい自分で決めていいよな〜って思って」
kn「そう、だったんだ、、」
kn「ねえシャークん?」
kn「今もさ、死にたいって思う?」
shk「今かぁ…」
shk「今はきんときと話してみてもう少し生きてもいいかもな〜って思えてきたニコッ」
kn「そう、なら良かった!」
kn「あのさ、これは俺の勝手なんだけど、、」
kn「もし、生きる意味が見つけられないのならさ」
kn「俺を生きる意味にしてほしいな」
kn「…なんて」
shk「、、、、、」
shk「わかった。」
shk「今の俺はまだ知らないことが多いみたい」
shk「だからさ、、そんときはきんときがいっぱい教えてくれよ!」
shk「そして、、 俺の生きる意味になってよ…笑」
kn「もちろん! 君のためだったらなんだってするさ!」
シャークんとそんな話をしながら帰りの時間となったため帰ることにした
kn「また明日も会おうな!」
shk「うん!」
次回最終話
コメント
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ついにお互いが認知し合った!