イギリス「やはりそうでしたか、、、」
イタリア「でもバレちゃったからには口封じしないとね」
そう言い彼は不敵な笑顔を見せる。
イタリア「でも、、、」
イギリス「アナタ、一体何のつもりですか?」
彼───イタリア王国は諦めたかのように両手を挙げていた。
イタリア「イタリアは、、、弱いからね」
イタリア「戦う術が無いのに戦えないよ」
アメリカ「なら先手必勝だ!!」
フランス「アメリカ待って!」
フランス「イタリアの罠かもしれない!!」
アメリカ「、、、、、、は?」
アメリカは一発、イタリアに蹴りを喰らわせていた。
攻撃を諸に喰らった彼は口から血を流す。
そして、一言。
イタリア「ありがとう」
イタリア「おかげで───」
イタリア「───能力が使えるよ」
彼はうっすらと笑みを浮かべた。
イタリア「『Aiutami』」
轟音が響く。
まるで、獣が駆け抜けるかのような───。
ロシア「お前ら避けろ!!」
その瞬間、目の前に何かが横切る。
横切った何かには皆、見覚えがあった。
フランス「ナ千ス、、、ッ!?」
ナ千ス「ガルルルルッ」
イタリア「ありがとナ千、来てくれて」
かつてあった世界大戦での記憶 が蘇る。
アメリカ「このままだと全員やられる、、、ッ」
ロシア「、、、、、、俺に任せろ」
ロシア「俺が、ドイツを、イタリアを、、、止めてみせる」
フランス「無茶よ!勝てっこないわ!!」
ロシア「やってみねぇと分からないだろ」
軽く一呼吸。
ロシア「『永久凍土』ッ!」
一瞬にしてナ千ス、イタリアの足元は氷に包まれ、動きを封じられる。
ロシア「これは、、、誤算だったな」
能力を使った当人である、ロシアの動きも。
日本「ロシアさん!」
ロシア「大丈夫だ、心配すんな」
ロシア「俺が能力を解除しない限り、アイツらは動けない」
日本「でも、ロシアさんが、、、!」
ロシア「俺を信じろ」
彼の言葉に心を突かれた。
日本(そうだ、、、ロシアさんも決心しているんだ)
日本(命をかけてでも僕たちを守ると、、、ッ)
ロシア「早く行けッ!!」
イギリス「行きましょう、彼がいつまで持つか分からない、、、ッ!!」
皆は駆け出す、存在しない安全地へ向けて───。
ロシア「、、、、、、行ったか」
イタリア「本当にバカだね、ロシア」
イタリア「もう体力だって限界でしょ?」
氷だけで動きを封じるのは相当な硬度がいる。
能力に目覚めたばかりのロシアが、その能力を完璧に使いこなせる訳がなかった。
氷を作るには体力を消耗する。
ましてや硬度の高い氷など、作るには計り知れない体力を消耗してしまう。
イタリア「確かに、この硬度だとボク程度の動きは封じられるかもだけど」
イタリア「獣と化したナ千の動きを封じるのは厳しかったねぇ」
ナ千スの動きを封じていた氷は粉々になっていた。
ロシア「ははっ、、、こりゃ降参だ」
ロシア「俺らに、、、勝ち目なんて無いのかもな」
イタリア「バイバイ、ロシア」
コメント
6件
見るの遅れてしまいましたあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙今回も最高ですね!!!!!最高すぎて毎日が楽しみです!
ロシア…(泣)ソヴィエトになっちゃうの…? そして今回も神作品をありがとうございます!続きを楽しみにしてます!
「Aiutami」はイタリア語で、「助けて」です