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スキル2 「反撃の唸り」解放
反撃の唸り
〇〇〇が使用していたスキル。体力が一定以下になると発動できる。使用すると体力が回復し、様々な恩恵を受けられる。
スクルドの目の前に微かにそう見えたような気がする。でも口を動かせないから発動できない。
でも今の状況を打開したいと強く思いスキルを発動することだけ頭で強く念じた。
するとスクルドは起き上がれた。そして力がみなぎるような感覚になった。さっきまでとは違う。それどころかまるで別人のようだった。
傭兵は驚きながらも追撃で銃を撃つ。
スクルド「一心剣技 荒波」
銃弾は全て弾き返された。そして弾き返された玉は全て真っ二つになっていた。
傭兵「クソっ!どうなってんだよ!!!」
傭兵は急いで玉をリロードしようとしていた。
その隙をついてそのまま傭兵のもとへとすぐに駆け寄り、そのまま切り裂いた。
傭兵はその場へ倒れ込み動くことは無かった。
スクルドはため息をついてその場を去ろうとした。すると何か傭兵から光るものを見つけた。
それは冒険者カードだった。
スクルド「これをどっかの闇取引所に売りさばこうとしてたんだろうか。ホントに悪趣味な奴だ。それにしても……冒険者カードか……」
スクルドはあの日以来冒険者になることを諦めかけていた。しかしその夢を追いかけるのも悪くないと思ったのだ。
冒険者ギルドへ行こう
そう思った瞬間
アルベルフ「久しぶりだな。さっきの戦い見させてもらったぞ。強くなったな。」
数年前に聞いた声が耳に入った。スクルドはうれしくなった。
スクルド「アルベルフさん!!久しぶりだな!何をしていたんだ。」
アルベルフ「ちょっとな……忙しかったんだ。」
スクルド「あっそういや前にこの欠片落としていましたよね?返します。」
アルベルフ「欠片を使ってなかったのか!?」
スクルド「えっ?使って良かったんですか?」
アルベルフ「勿論だ。むしろそれを使わずよくここまで来れたものだ。お前には才能があるのかもしれない。」
スクルド「この欠片って何なんですか?」
アルベルフ「欠片を使ってないなら実際に戦っている時に使ってみたらその効果を実感できるだろう。俺も長くはないからな。」
スクルド「それって……」
アルベルフ「せっかくだ。この剣をやろう。お前を信じている。いつか俺の野望を叶えてくれるだろうとな。」
スクルド「どんな野望なんですか?」
アルベルフ「そうだな……ある人を救ってやりてぇんだ。そいつは今も囚われている。だから早く楽にしてやりてぇんだ」
スクルド「それなら自分で行けばいいのに。」
アルベルフ「すまんな。おれはもう限界なんだ。最後にひとつ言わせてくれ。この剣と一緒に強くなれ。そしてこの俺を超える存在となれ。それが俺の野望を叶えることとなり、お前の希望となるだろう。スキルがなくても良いように……な。」
スクルド「アルベルフさん……」
アルベルフ「すまんすまん。それじゃこの剣。受け取ってくれるな?」
アルベルフはそう言うと剣をスクルドへ託し森の奥底へと消えていった。
スクルドはしばらくして冒険者ギルドへ行くことにした。
第3話 ~完~