※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体等とは一切関係ありません。
〈17話〉
「けほっ」
喉の奥、胸の手前に痒いような違和感が突然やってきて、急速に意識が浮上した。
それで眠っていたことに気が付いたけどそれどころじゃなくて、仰向けになっていた身体を横にして、膝を抱えるような体勢で咳き込んだ。
全身を跳ねせてむせるように咳き込んでいると、背中に温かいものが触れる。
ウサギだ、と直感する。
大丈夫ともなにも言わないけど、たどたどしく 宥(なだ)めるような手つきが心強かった。
「は、あ……はあ、ハー……」
少し咳が落ち着いて、胸を喘がせながら慎重に息を整える。
また激しく震えそうになるのをなんとかやり過ごして、身体から力を抜いた。
「落ち着いた?」
「な、んとか……」
絞り出した声はすっかり掠れちゃってた。
差し出されたミネラルウォーターのペットボト********************
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