テラーノベル
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「神子という存在が生まれて以来、我がアベガウト家は優秀な神子を常に輩出し続けてきた。その意味が分かるなマリス?」
僕は頬に感じる痛みに耐えながら、父の台詞を聞く。
「だからこそお前は…」
父が再び手を上げる。咄嗟に顔を庇いそうになるが、それでは軟弱だという理由でこの時間が延びる可能性があった。何より手に持った本物のヴァイオリンを傷付けたくない。だから僕は父の大きな手のひらを顔で受け止める。
「このぐらいの修練で音を上げてはいかんのだ!」
何度行われたか分からないこのやり取り。だけど……。
「兄ちゃん!」
自室に戻った僕の赤い頬を見て、ウィルグが悲しそうな表情を浮かべた。
「ボ、ボクがお父さんに…」
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