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「朱里、もっと脚開いて」
尊さんに内腿をペチペチと叩かれ、私は恥じらいながらも言う通りにする。
すると彼は私の内腿にキスをし、軽く噛み付いたあと、秘所に顔を埋めてきた。
「ん、ゃ……っ」
いまだ口淫されるのは慣れず、彼の綺麗な顔が自分の股間にあると思うと、申し訳なさと恥ずかしさでどうにかなりそうだ。
羞恥が高まっただけで、感覚まで鋭敏に研ぎ澄まされた気がし、秘所にハァッと息を吐きかけられた私は、ビクンッと体を震わせる。
「体の力、抜いて」
秘所でボソッと囁かれるのにも感じてしまい、私は「うーっ」と涙目になって小さくうなる。
やがて尊さんは蜜壷から指を抜くと、平らにした舌を秘唇に押し当てる。
「え……っ？ や、……ちょ……っ」
すぐに舐められると思っていたけれど、彼はそのまま舌を動かさず、ジワジワとした羞恥と快楽が全身を包んでいく。
黙っているだけで息が上がり、秘所に全神経を集中させているせいか、ただ舌を当てられているだけなのに感じてしまう。
敏感になった場所に吐息を掛けられ、たまに微かに舌が動いただけで膣肉がうねり、私はあと僅かな刺激を受けただけで絶頂してしまいそうになる。
（待って……。こんなの……っ）
何もされていないのも同然なのに、ただ舌を当てられただけで達くなんて、いやらしい女と思われそうで嫌だ。
なのに――。
緊張して秘所だけに意識を注いでいたからか、突然キュッと乳首を摘ままれた瞬間、私は大きく口を開き、顔をあおのけて絶頂してしまった。
「……っ、んあぁああああぁああぁ……っ！」
両手で尊さんの頭を押さえた私は、脚をピンと伸ばして全身をガクガクと震わせ、深い法悦を貪る。
予想外に大きな絶頂の波にさらわれた私は、タイミングを見計らったように、ねっとりと秘唇を舐め上げた尊さんに向かって悲鳴じみた声を上げる。
「ちょっと待って！ 今達ったばっかり……っ」
「だからだよ」
彼はスイッチの入った声で言い、小さく笑ったあと、ネロリネロリと秘唇を舐め、まるまると膨らんだ淫玉に舌を這わせる。
「そこ……っ！ ～～～～っ！」
雌の弱点を舐められた瞬間、全身が甘い電撃に晒されたような感覚に陥り、私はまた大きな絶頂を迎える。
ビクビクと体が震えているから、私が達っている事は分かっているはずなのに、尊さんはひたすらに淫玉を舐め続ける。
「は、ぁ、…………あぁ、あ、あ、ぁ……、あぁ…………」
あまりに気持ち良くて、私は目を見開いたまま、上ずった声を漏らすしかできない。
開きっぱなしになった口からトロリと涎が垂れそうになった時――、しとどに濡れた密孔に指を挿し込まれた。
「んぅーっ！」
私は太腿で尊さんの顔を挟み、背中を丸めて激しく痙攣する。
何度達かされたか分からず、「もういい」と言いたいのに、次から次に快楽を与えられて口を挟む暇もない。
尊さんが手を動かすたびに、たっぷり濡れた場所からはグチュグチュと水音が聞こえ、そのいやらしい音を聞いただけで気持ちが高まる。
彼は私が感じる場所を熟知していて、陰核をひたすらに舐めながら、その裏側辺りをしつこく指の腹で擦ってくる。
「あー……、あぁ、ぁ、あ、あぁ、あー……、あー……、ん、んぅ、ん、あ、あぁ……」
与えられる刺激にただ間延びした声を漏らすしかできない私は、あまりの快楽に涙を流し、ビクビクと痙攣し続ける。
――もう駄目。もう達きたくない。
――おかしくなっちゃう。
私は喘ぎながらもグスグスと泣き始め、力の入らない手でペチンペチンと尊さんの肩を叩く。
そうされて初めて尊さんは顔を上げ、顔をクシャクシャにして泣いている私を見ると、一瞬驚いたように目を見開き、困ったように笑う。
「もうやめとくか？」
「ん……っ、…………うん……っ」
私は溢れる涙を手で拭い、子供のように頷く。
「ごめん、悪かったって」
謝った尊さんは私を抱き締め、一緒にお湯に浸かる。
「うぅう…………。馬鹿ぁ……。尊さんのペロペロ野郎ぉ……」
「何だよそれ」
彼は嗚咽する私を抱いたまま手を伸ばし、水のペットボトルをとると「ほれ」と渡してくる。
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