ト「おはよ!ぺいんと!」
ぺ「おぉ!おはよ!」
そう会話を交わしながらトラゾーが俺の前でしゃがみ、目線を合わす。
ト「……無理…すんなよ」
ぺ「……え?…俺無理なんかしてないけどな…笑」
ト「そっか……」
気まずい沈黙が続く。
ト「…いつでも相談に乗るからな!」
そう言って去ってしまった。
あぁ…やっぱりトラゾーはすごいなぁ…笑
すぐばれちゃうんだ……笑
俺は机に顔を埋めた。涙を隠すように…。
視点 kr
ク「やっほーぺいんと!」
そう言いながら俺は、ぺいんとのクラスに入った。
放課後だからなのか教室にはぺいんとしかいなかった。
ぺ「どうしたんすか……?」
ク「ぺいんとってさ、しにがみくんのこと好きでしょ?」
ぺ「はぁ?!///」
ほんと、その顔も好きだなぁ笑
ぺ「……クロノアさんだってしにがみくんのこと好きじゃないですか…?」
ク「ん~…俺が好きなのはしにがみくんじゃなくてぺいんとなんだけどなぁ」
そう言って窓際にいるぺいんとに近づく。
ぺ「……え?…嘘…ですよね?だって!しにがみくんと…」
ク「あ~…あれはわざとだよ」
ぺ「は……?」
俺は昔からぺいんとのことが好きだった。特に嫉妬してるときの顔。
あの顔を見るとゾクゾクしてくる。だからわざとしにがみくんに近づいた。
しにがみくんのことが好きなのを知っていたから。
まぁ一応しにがみくんは俺のライバルだけど、ぺいんとのいい顔が見られると思うと
近づくことなんて余裕でできた。
ぺ「わざとって……どういう……」
ク「ハハッ笑困った顔も可愛いね」
ぺ「う……///」
ク「じゃあ俺そろそろ行くね!」
俺はぺいんとの顔に近づき
ぺ「んむッ?!///はッうぅ///」
キスをした。
ク「じゃ、またね!」
ぺ「はぁッ…はぁッ…///」
真っ赤になったぺいんとを置いて、教室を出た。
ク「嫌われたかなぁ……笑」
薄暗い廊下で俺はぽつりと呟いた。