テラーノベル
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短編集の記念すべき一作目!(変動アリかも)
物語としてまとまりを欠いています
設定
戦後のちょい後くらい
基本的に旧国と現国は血縁関係なし
注意
アメ日要素あり
戦争賛美ではないです
旧国あり
アメリカ視点
初めて、彼と会った時、思わず目を疑った
俺が殺した、日帝に
とても似ていたから
「はじめまして。日本です」
彼は日本と名乗った
見れば見るほど似ている
特に、目元のあたり
少し大きめのつり目
「ああ、俺はアメリカだ。よろしく」
「よろしくお願いします。」
「なぁ、日本は、先代がどんな風だったか知ってるか?」
いきなり聞くのがこれだと、怪しまれるかもと思うが…
「噂程度にしか…」
「どう 思っている? 」
「特に、何とも…」
それで良い
旧国に思い入れがあると、いろいろ面倒だ
暫く行動を共にしていると、ますます日帝に似ていると感じる
すらりと伸びた細い手足、 少し不器用なところ…
挙げ始めるとキリがない
彼を見るたびに、日帝の面影を感じていた
「日帝に、思い入れがあるのは俺の方か…」
日本を心配していながら、人のことは言えない、と自分を嗤う
「ドイツ、そこ違う」
「…あ、ほんとだ」
「ドイツはおっちょこちょいなんね〜」
「お前には言われたくねぇよ…」
同時期に入って来たドイツとイタリアとは、随分と仲が良いようだ
やはり、どこか通ずるところがあるのだろうか
ぼんやりとそれを眺めていた時だった
「よぉ、アメリカ」
「うわっ!?」
急に話しかけられて、素っ頓狂な声が出る
振り返ると、眼帯をつけた長身の男が立っていた
「ソ連かよ…」
「日帝のことか?」
「…だったら何だ 」
「ひでぇなぁ、慰めてやろうとしたのに」
「なぁ、」
「やっぱり、日帝と似てると思わないか?」
ソ連に、問いかける
「そうか?俺はドイツがナチスと似ていると思うんだが」
「あ、確かに…」
言われてみれば、そう見えてくる。
イタリアも、イタリア王国を連想させる顔立ちだ
「なぁ、日本」
「何ですか?」
日本がこちらを向く
日帝より少し明るい朱色の目が、こちらを捉える
「俺の事、どう思っている?」
「いや……別に、何とも」
急に何だ、と言いたげな目で見つめられる
「仕事に好き嫌いの感情は必要ないので」
「なら、それは考えずに、どう思っているんだ?」
「強いて言うなら……」
そこで止まり、うーん、と考え込んでしまった
「まだ、それが分かるほど話したことがありませんので」
それもそうだった
「じゃあ、また今度聞くとしようかな」
日本視点
初めて会った時、これがアメリカか、と思った
先代を殺した張本人
彼に目をつけられている気がする
常に視線を感じていた
先代は先代、僕は僕。
それなのに、日帝ではない僕を見つめる彼を不思議に思っていた
明日も仕事なので、早めに寝ることにした
目の前に、誰かが立っている
(夢かな…)
夢なのだろうが、目が覚めない
そいつが歩き出した
置いて行かれてはいけない気がして、追いかけた
「っあの、待って下さい…!」
そいつが、振り返って、言葉を失った
僕に、そっくりだった
鏡を見ている錯覚に襲われる
(ああ、先代か…)
先代と会ったことはないが、直感でそう思った
「…………」
先代が、こちらを見つめる
一言も発さない
「あなたが私の先代ですか…?」
問いかけるが、返答はない
気づくと、周りが真っ暗になっていた
まさに一寸先は闇、という感じだ
その中に、彼だけがぼんやりと見えている
「…言いたいことがあるなら、はっきり言って下さい」
やはり返事はない
彼が、ふっと笑う
後ろに引っ張られる感覚がある
(あれが、先代なのか…?)
夢の中の出来事なので、信憑性には欠ける
(そうだ、アメリカさんに…)
あれほど先代を気に掛けているのだ、聞けば何かわかるだろう
アメリカ視点
「あの、僕の先代はどんな人でしたか…?」
一瞬、思考が止まった
「……日帝か?」
やっとのことで声を絞り出す
「はい、先日夢に出てきて、どうしても気になってしまって…」
「まぁ、お前に似て、優しい奴だったよ」
「それが仇となったが…」
「やはり、似ているのですか?」
「まぁ…全体的に」
嘘はついていない
優しかったし、日本ともよく似ていた
(なのに、なんで後ろめたいんだ…)
どうしても、日帝を諦めきれなかった
「なぁ、日本。」
「はい…?」
「ずっと、ここを離れで居てくれるか?」
「……?まぁ、予定はないです…」
「じゃあ、良い」
そうだ。あの時だって、俺達から離れなければ、彼を殺さないで済んだ
もう、失うのは嫌だ
「どうしましたか…? 」
「前にした質問を覚えているか?」
「まぁ、はい」
「もうそろそろいいんじゃないか?」
「……まぁ、……嫌いじゃありませんよ」
そうだ。それでいい。
直接的な言葉を使わないのも、日帝に似ていた。
最後までお読みいただき有難うございます!
短編も、短い中で完結させるのが難しい……
こっちは不定期ですが、たまにチェックしてくれると嬉しいです!
コメント
3件
わあ、この第2話、すごく静かでいてぎゅっと詰まった空気感が良かったです。アメリカが日本を見るたびに、どこか遠くを見るような目をするのが切なくて…「日帝に似てる」って繰り返すほどに、彼の中で過去がまだ終わってないんだなって伝わってきました。日本視点で「先代が夢に出てきた」シーン、あの不気味な沈黙と笑顔がゾッとして好きです。まだ2話、これからどう絡み合っていくのか気になります!
ま
365
みん
416
#カンヒュイラスト
なぎさ
1
#旧国注意