テラーノベル
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美愛子が、洋服に着替えてきた瀬里香を見て驚く。
「どうしたのよ、その格好!」
「陸斗のことが気になって…もしかして、体調とかが悪くなったんじゃないかって。ちょっと陸斗のマンションへ様子見に行ってもいい?」
「何時だと思ってるの? 明日にしなさいよ」
美愛子が壁に掛けてある時計を見て言う。
瀬里香も時計に目をやる。
夜の11時を過ぎている。
「病院から急に呼び出されたのかもしれないし。勤務医って、そういうのはよくあるわよ。お父さんも勤務医時代はそうだった。
何人も患者さんを抱えているんだもの」
美愛子は優しく微笑み、瀬里香にそう言った。
「そっか…言われてみれば、そうだよね」
美愛子は元気がない瀬里香の側に来て、優しく肩を抱き寄せた。
「それも、陸斗さんがうちに来たら解放されるわ。それまでの辛抱よ。瀬里香は何も心配しないで、どっしりと構えていればいいの。お腹の子に障るわよ。お母さんになるんだから、しっかり赤ちゃんを守ってあげないと…でしょ?」
「そうだよね。胎教にも悪いよね」
瀬里香はそっと自分のお腹に手をやった。
「マンションへは明日行ってみる。陸斗がいるかどうか、わかんないけど。
…じゃあ、今夜はもう寝るようにするね」
「そうしなさい。何も考えずにゆっくり寝なさい。体、あんまり冷やし過ぎちゃ駄目よ」
「はーい。 おやすみなさい」
瀬里香は階段を上り、自分の部屋に戻って行った。
コメント
1件
うわー、瀬里香の不安がすごく伝わってきた…。夜中に急に様子見に行こうとするの、それだけ陸斗のこと心配ってことだよね。でも美愛子の「お父さんも勤務医時代はそうだった」って言葉がすごく優しくて、説得力あるなあ。母親のどっしりとした安心感がいい。胎教の話もリアルで、お腹の子を守ろうとする瀬里香の姿が印象的だった。赤井さん、温かい家族の空気を描くの上手すぎですわ🔥
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