小湊と出かける日が来た。
無二は小湊と外に出ると
「小湊さん、どこへ行かれるおつもりですか」
あわてる半グレ
「その辺を散歩するだけだよ」
「無二と外に行くのは城ケ崎さんから禁じられております」
「えー。無二はかごの中の鳥なの?病弱になっちゃうよ」
「小湊さん、もう外いくのいいです」無二は小湊の腕をとった。
「いいの?ごめんね、外出る約束したのに」
「その気持ちだけで嬉しいです」
そのことが城ケ崎に知れた
「俺の女はお前のものでもあるつもりか、小湊。ただの肉にしてやろうか」
「嫉妬してるの?楽しくないから城ケ崎さんの首もらうよ」
戦いになった
城ケ崎を討った小湊。
無二をラグジュアリーなホテルから解放してくれた
「さあ、帰っていいよ」
「ここがどこなのかも分からないんで送ってくれると嬉しいんですけど」
「じゃあ送るよ」
タクシーに乗っての旅行となった
遠いので途中、ホテルに泊まることになる
ビジネスホテルだった
小湊が「別々で」と受付に言う
「一つしか部屋のあきがありませんが」スタッフ
「仕方ないなあ。じゃあ僕は別のホテルに」「いいえ。二人で一つの部屋でいいです」
無二が割り込んで言った
「えっ、無二……」
開眼して意味ありげにみる小湊
無二は照れつつも
「別のホテルもいっぱいかもしれませんよ。手間がかかるし、いいでしょ」
とりあえず二人は一つの部屋に泊まることになった
部屋はダブルベッドが置かれている小狭い部屋だった。
無二は思ったより狭いからドキドキした
無二は椅子に腰かけると、小湊が
「シャワー浴びてくるよ」
と風呂に入った
無二はぼーっとしていた
まさかこんなことになるとは、自分でも大胆だと思った
小湊はホテル備え付けの寝間着を着ていた
「次、どうぞ」
小湊に微笑された
「は、はい」
無二は妙に緊張した
入ろうとした背中ごしに
「ねえ、背中流してあげようか」
「えっ、何言ってるんですか!」
「ふふ、そうしてほしいのかと思ったけど?」
無二は風呂に入ると鍵をしめた
びっくりしすぎた
無二はシャワーを浴び、寝間着を着て出ると小湊はベッドの上で長い脚をのばして頬杖をついて無二をじろじろ愉快げに見ている
「マッサージやる?」
「マッサージの人呼ぶんですか部屋に」
「ちがうよ、こんな低価格のホテルにマッサージの人はこないよ。僕が無二にしてあげようか」
「いいんですか」
「いいよ」
小湊はベッドから起き上がって床に立ち上がる
「人体にくわしいからどこがこってるか見てあげるよ。ほら、うつぶせになって」
無二はベッドにうつぶせになった
小湊が無二の肩からマッサージを始めた
無二は「あー……」と言ってしまいそうな気持ち良さだったが、口をつぐんでいた
服ごしにブラひもを指ではじけられたような気がするが無二は気のせいだと思った
肩から腰までくると甘い息がもれそうになる
座骨をひじで押されて無二は息が荒くなった
やめてほしいと言おうにも恥ずかしすぎるし、ただのマッサージだと思うことにした
脚は股関節近くからマッサージされて無二は全身あつく火照っていた
甘い息が何度となくもれる
小湊が息をのむ音がした
足の裏までやって
「はい、おわり」
甘い声で言われた
いやらしいマッサージだったため、無二はうつぶせのまま
「あ、ありがとうございました」
「僕の目をみて言ってよ」
無二は起き上がり小湊のほうに顔を向けたが目を合わせにくい
「ありがとう小湊さん」
「それだけ?お礼にキスしてよ」
「なっ!?やです」
無二ははずかしいから反対のことを言ってしまった
「何で?一緒に寝たくて同じ部屋に泊まったんでしょ」
無二だけがあわてて、小湊は冷静に微笑していた
小湊は無二を抱き寄せた
小湊の熱い体
「それとももっとマッサージしてほしかった?はずかしがらないでいいよ、もう好きなの知ってるんだから」
「小湊さん…」
切なげに見上げる無二に小湊はゆっくり口づけした
それからベッドに倒れた二人
情事をしまくって、熱い夜を過ごした
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