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sideゼルゼディス
私の問いにディオクレイヤは言いにくそうに口を開きました。
「あまり良い話では無いんだ…」
「言って下さい。」
「ライランというAランク魔導士を知っているだろう?
黒髪に稲妻のタトゥーが入った魔導士だ。」
ディオクレイヤは言います。
「あぁ、私が瞬殺した魔導士ですね。
思い出すのも胸くそ悪いですが、確かに知っていますよ。」
「やはりお前か…
その魔導士はこの国スターシャの宮廷魔導士の1人でな。
殺された事によって宮廷魔導士達はかなりご立腹のようだ。
スターシャの王も犯人探しに乗り出し始めている。」
ディオクレイヤは言います。
「なるほど…
私が殺した事がバレれば、最悪スターシャの兵が攻めてくるかもしれない、と?」
私は言います。
「そうだな。
しかし、お前の領地は一応サルベアント国の中だろう?」
「えぇ、まぁ。」
「国同士の戦いに発展するかもしれん…」
「なるほど…」
私は言います。
「今のところ最後にライランが行った所はサルベアントの高級娼館だ、という事まで分かっている。
しかし、Aランク魔導士を倒せるのは、世界に8人のSランク魔導士だけだ。
いずれは、お前さんに辿り着く…かもしれん。」
ディオクレイヤは言います。
「もしも、国同士の戦いになった時、ディオクレイヤ、あなたはどうするのです?」
1番重要な点を尋ねました。
「俺はどちらにも付かんよ。
お前と戦うのもごめんだし、お前に味方するつもりも無い。」
ディオクレイヤはキッパリとそう言いました。
「それならば問題ありません。
スターシャの兵など、私がねじ伏せてみせますよ。」
私は不敵に笑いそう言いました。
「そうか。
まぁ、魔導三神のお前が本気を出せば、スターシャの王も引っ込むだろう。
話とはそれだけだ。
いや…」
「まだ何かあるんですか?」
私は尋ねます。
「お前さん、どっか具合でも悪いのか?
その、結婚したのにエシャロットに手を出して無いなんて事は…」
「かなり余計なお世話です。
大事にしているんですよ。」
私は少し機嫌悪く答えました。
「うーむ…
しかし、飾りの妻のようでエシャロットが可哀想ではないか。」
「彼女は夜の関係の事なんて、これっぽっちも頭にありませんよ。」
私は眉を顰めてそう言いました。
「それは、お前さんが可哀想だ。」
ディオクレイヤが驚いて言います。
「嫌われたく無いんです…
話はそれだけですか?」
「あ、あぁ、夕食までゆっくりしてくれ。」
そして、私とディオクレイヤはゲストルームを後にしました。